【第2回】リモートユーザーテストをオススメする2つの理由 〜初めてのユーザーテスト〜

清水 竜一

初めてのユーザーテスト 中小ネットショップさん向けに、ユーザーテストの活用方法をお届けします。(モデル 茜さや、photo すしぱく)

社内で練りに練って作り上げたネットショップのインターフェース。サービスを何も知らない人に実際に操作してもらったところ、目も当てられない結果が…。

サービスを知ってしまっている人間には到底想像が付かないコトがあると気付かせてくれた調査手法、ユーザーテスト。全5回でその価値や簡単に初められる実践方法をお届けしてまいります。

【第1回】ユーザーにしか分からないコトを発見しよう 〜初めてのユーザーテスト〜 
https://ecnomikata.com/column/13489/

ユーザーテストの種類

ユーザーテストは、大きく分けて二つの種類があります。

・対面式ユーザーテスト
・リモートユーザーテスト

対面式は、文字通り被験者さんと直接対面して進行するユーザーテストです。こちらは、少々(場合によっては非常に多くの)調査のための時間の確保やスキル・コストが必要で、ハードルが高めです。

リモートは、対面の必要がないユーザーテストです。管理画面を通じて被験者さんの募集からテストの依頼まで、一切会話することもなく実施できるサービス(代表的なものとして、ポップインサイト社のユーザテストExpress)が存在します。


多忙な中小ネットショップの現場では、新しい取り組みを行うには何よりも
手軽さが重要になってくると思いますので、この連載は私も愛用するユーザテストExpressのサービスを利用する前提でお届けしてまいります。

リモートユーザーテストをオススメする理由1 簡単

ちょっと一息入れるついでに出来てしまうちょっと一息入れるついでに出来てしまう(モデル 大川竜弥、photo すしぱく)

私の愛用するユーザテストExpressは、多忙なネットショップの現場で実施するのに無理がないサービス設計になっています。ちょっとした隙間時間で、調査の依頼が可能です。

必要な手順は以下の2つだけ。

・被験者を募集する
 ⇒『◯◯◯を◯◯◯したことがある人』の穴埋めと、対象デバイス、URL、性別の入力もしくは選択をすれば、被験者さんの募集が開始します。

・調査を依頼する
 ⇒参加表明が上がってくるので、依頼したい被験者さんを選択します。
 ⇒テストの内容を指定します。クリックして選択、検索して欲しいキーワードを指定。

これだけで、被験者さんがテストを実施して動画を納品してくれます。後は、動画を皆で視て課題を発見しましょう。

リモートユーザーテストをオススメする理由2 発言が正直

時には、正直すぎて辛くなることも時には、正直すぎて辛くなることも(モデル 大川竜弥/Lala*、photo すしぱく)

ユーザーテストの肝は思ったことを発言してもらうことです。発言があることで、なぜそうしたか、しなかったかという心理が分かります。経験上、ユーザテストExpressに登録されている被験者さんは、とても積極的に発言してくれます。

もちろん対面式ユーザーテストでも発言してもらうことは可能なのですが、対面していることで発言が遠慮がちになってしまいます。

被験者さんと対面していないため、分からなければ分からないととても正直に発言してくれます。あまりに正直すぎて凹むこともしばしば…。



注意点

ともあれ、最小限の手間でこれまで発見できなかったコトを発見できる可能性を秘めたリモートユーザーテスト。一方で、効果的に活用するにはしっかりと特徴(注意点)を理解しておく必要もあります。


まず、リモートユーザーテストサービスの被験者さんから、貴社のサービスを利用したことのある方を発見できる可能性はかなり低いと思います。初回訪問の方に向けての調査が中心になる、と想定して活用していただければと思います。

リピーターさんへの調査を行いたい場合は、リピーターさんを直接呼んでの対面式ユーザーテストを実施しましょう。

また、納品物はレポート形式ではなく、あくまで『一連の操作の様子と発言を記録した動画』です。動画になっていることで、『なぜそのようなコトになったのか』が分かります。


次回は、ユーザーテストの効果を高めるための、簡単な事前確認事項についてお伝えいたします。

著者

清水 竜一 (Ryuichi Shimizu)

お買い物体験研究家

静岡県出身。地元の専門学校で3DCGや映像制作を学んだ後、なぜかネットショップ運営支援の有限会社SAVAWAY(現在のNHN テコラス株式会社)に入社。
中小ネットショップを中心に、8年以上サイトのデザインや商品撮影といったビジュアル面での支援をしてきたが、ある日『ユーザーテスト』に触れユーザーが実際にサイトを操作する様子と、自身のイメージとのギャップに衝撃を受けた。以来ユーザー目線での定性的な調査を啓蒙するため活動中。

おかいもの研究室:https://okaimonolab.jp/

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