【韓国越境EC事情】 個性派ニーズの顧客に向け、活発な越境ECを展開する「バイザアール」

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バイザアール バイザアールのECサイト

 韓国のECサイトは、越境ECに積極的な動きを見せていて、現地向けカスタムサービスの提供を受けることにより、日本のユーザーからも関心が高まっています。このコラムでは、ECプラットフォーム企業「cafe24」を通じて、越境ECに取り組むヒットショップとその理由について、ご紹介します。

 今回のヒットショップは、個性を大切にする男性客をターゲットに韓国国内にとどまらず、日本、中国など向けの越境EC事業にも参入した個性的なメンズファッションブランド「バイザアール(http://byther.jp/)」です。

 メンズファッションを手掛ける「バイザアール」を率いるイ·インウォンCEOは、最新トレンドを追う人々の中で、個性を大切にする「個性派ニーズ」を捉え、彼らが求めるスタイルのファッションアイテムを提供しています。

 アイテム選定の理由について、イCEOは次のよう話しています。
 「最近の韓国若者たちは、年齢が低いほど個性を失っていく傾向があるようです。メンズファッションの場合も、女性が好むダンディーでシンプルなスタイルが人気を集めていて、自分らしさや個性を出す人々があまり見られないようになりました。」

 バイザアールは、韓国では普及していないスカート、スケルトン、ロープベルトなどユニークなファッションアイテムを販売していて、20〜30代の個性派の男性を中心に支持を得ています。特に、ヘアデザイナーやアーティストなど服装自由な仕事をする男性の場合、サラリーマンに比べ、年齢を問わず個性を演出できるファッションを好む傾向があり、バイザアールの主な顧客層を形成しています。

 現在まで、バイザアールの累積会員数は17万人以上で、1,500〜2,000種類以上の多彩なファッションアイテムを取り扱っています。

11年から越境EC事業に参入、専門部署も運営

11年から越境EC事業に参入、専門部署も運営ルックブックページ上で、個性派ニーズに向けて多彩なスタイルを提案している

 韓国市場で成長を遂げてきたバイザアールは、2011年「Not for the public, Just for mania」というスローガンでグローバルECプラットフォーム「cafe24」を使用し、中国語、英語、日本語の越境ECサイトを開設、越境EC事業に参入しました。

 イCEOは、越境EC事業の強化を図るため、グローバルブランドとしての成長を目指しています。韓国で「個性派向けメンズファッション通販」としてのイメージ構築に成功したノウハウをもとに、越境ECにおける成功も目指して行くそうです。

 このため、バイザアールは、海外事情に詳しい海外対応チームを別途運営しながら、海外ユーザーが使い慣れたチャネルを利用したカスタム対応を行っています。特に、FacebookやInstagramなどのSNSアカウントを言語別に運用し、顧客とのコミュニケーションやマーケティングチャネルとして活用しています。

 「2012年から、弊社の越境ECサイトにアクセスする個性派の海外ユーザーが徐々に増えつつある状況で、自社サイト展開によるノウハウを培ってきました。海外現地チャンネルを活用したマーケティングを通じて、ブランド認知度の向上やリピーター確保に力を入れる予定です。今後、弊社商品へのニーズがある欧州市場を含め、市場分析を行い、サイト開設なども検討する予定です」(イCEO)

イCEOとの一問一答

イCEOとの一問一答イ·インウォンCEOは、バイザアールのモデルとしても活躍している

--越境EC事業に参入したきっかけはなんですか。

 韓国語のECサイトで、中国や欧州のバイヤーから購入したいとの問い合わせがあったことをきっかけに関心を持ちました。それ以来、バイヤーにより弊社商品がアマゾンなどのモールで、高価格でも売れることをみて、越境EC事業の可能性を感じたのです。

 また、韓国アパレル商品は海外ユーザーの間で、生地や縫製、品質、デザインなどの競争力も認められているため、差別化された商品でアピールすれば、グローバル市場での競争も可能だと思いました。

--各国の顧客にどのような対応をしていますか。

 韓国人の体型に合わせた商品が多いため、欧米人には小さい場合が少なくありません。欧米人の平均サイズに合わせて上着サイズを制作したり、ボトムスサイズを一寸法ずつ大きくするような対応を、全商品の40%あまりで行っています。

 また、中国のユーザーは、モデルが着ている全商品をセットで購入する傾向が高いのに対し、日本では、単品で購入し自分のスタイルに合わせてコーディネートするのを好むという特徴があると分析しています。このように、各国の特徴に合わせた自社サイト運営に力を入れています。

--日本市場における販促施策について教えてください。

WEARアカウントを利用し、商品紹介やコーデを提案することで自社サイトへの流入も期待できる

 日本では、ブログやSNSチャンネルを活用したインフルエンサマーケティングを積極的に活用しています。特に、WEAR上で弊社商品に接したことをきっかけにした、ECサイトへのアクセスが伸びつつあります。

 また、InstagramやFacebookなどの公式アカウントを活用すると、顧客とのコミュニケーション強化やリピーター確保、自社サイトへのアクセス増加にも効果的です。

ECのミカタ編集部の見解

 「バイザアール」のECサイトやSNSアカウントを見てみると、背景にビーチやバイク、カフェなどを用い、商品の特徴だけでなく雰囲気や着用イメージまで想像させる商品画像を多数掲載していることがわかります。商品にとどまらず、それによって作られる印象までを伝えていることが、自分らしさを求める個性派ニーズを刺激しているのではないでしょうか。

 また、イCEOは、中国のユーザーはセット購入を好むのに対し、日本人は単品購入を好むという特徴を語っています。これは、これから越境ECに取り組む企業にとって、重要な課題の1つと言えるでしょう。海外ユーザーの消費行動は、「海外ユーザー」と1つにまとめることはできず、進出先のすべての国で、その国のユーザーに合わせた戦略が必要だということを改めて感じさせられます。


著者

CAFE24 JAPAN

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