間違えてはいけない!ネット通販で成功する人が、必ず実践している“3つ”のステップ

前川 剛

 もしあなたが、明日からネット通販で何か“モノ”を売るとします。そこで1つ考えて欲しいのですが、まず、何から始めますか?

 「商品を作ります」と答えた方は、100%確実に「失敗」します。(これは断言できます。)

 私は、仕事柄、この2年間で200人以上の通販事業主にお会いしました。今回は、その中で見えてきた、「ネット通販で成功する人が、必ず実践している“3つ”のステップ」についてお話ししていきます。

①まずは、“誰に”売るのか(Who)を考える

 先ほども申し上げた通り、先に「商品」を作ってしまうことはとても危険です。

 よく失敗する例として、

・なんとなく、最近ダイエットが流行っているからダイエットサプリを作ってみた。
・新規で化粧品の部署が立ち上がったので、とりあえず、ラインで一通り作ってみた。
・開発担当者がこだわり過ぎて、原価率が高騰し、広告費を捻出できない。

といったことがよくあります。

 こういった場合、みなさん「いい商品なので、是非売りたい!」とおっしゃるのですが、既に商品が出来上がってしまってからでは、打つ手は限られてしまいます。

 なので、まず最初にすべきことは、「誰(Who)に向けてビジネスをするのか」を決めることです。

・「男性」なのか「女性」なのか
・「日本人」なのか「外国人」なのか
・「高齢者」なのか「子供」なのか

 5年後10年後の人口比率等などの、「実際のデータ」を根拠にして商品を誰(Who)に売るのかを考えることから始めましょう。

 
 ここで極端な例を一つ挙げてみます。

●日本の義務教育で「ダンス」の授業が必修化(2011年以降)
 ↓
●EXILEブームもあり、日本のダンサー人口が400万人を超える
 ↓
●それでは、日頃から激しい運動をするダンサー向けに、「ダンサー専用 超回復サプリメント」を作ろう

 このような流れで、まずは商品を“誰に”売るのか(Who)をしっかりとした根拠を元に考えることからスタートしましょう。

※繰り返しますが、かなり極端な例です。

②そして、“どこ”で売るのか(Where)を考える

 ここで言う“どこ”(Where)というのは、売り場のことを指します。どんなにいい商品であっても、売り場が無ければ商品は売れません。

 さらに、インターネット通販においては、「実店舗」が無いので、ただネットショップを立ち上げただけでは、お客様は来てくれません。また、来てくれたお客様に対して、その場で接客をして商品の良さを伝えることもできません。

 そう、ネット通販での“売り場”の選定は非常に重要なのです。 

 まずは、①で決めたターゲット層は、どこにいるのかという視点で売り場を選定します。先ほどの例の商品(ダンサー専用サプリメント)をどこ(Where)で売るべきか考えてみましょう。
 
●それでは、日頃から激しい運動をするダンサー向けに、「ダンサー専用 超回復サプリメント」を作ろう。
 ↓
●流行している世代を考えると、20代~30代の男女がメインターゲットとなる。
 ↓
●年齢的に、メインデバイスはスマートフォンであり、普段広告に触れる機会は圧倒的にスマートフォンの確率が高い。
 ↓
●スマートフォンを中心に展開している20代~30代向けの媒体を選定する。  
 ↓
●そして、広告から誘導するスマートフォン専用のランディングページを作成。

 といった流れで、考えていくと、作るべき売り場とそこに誘導するために必要なことがはっきりと見えてきます。

 「売れるネット広告社」では、この“売り場”(特にランディングページ)の部分で、多くのノウハウを持っています。

 アイコンの色から、キャッチコピー、エントリーフォームの作り方まで、あらゆるABテストを繰り返し、「どんな“売り場”であれば、1%でも多くのお客様が商品を買ってくれるのか」という命題のもと、実際のデータを元に日々分析を繰り返しています。

 最近の事例を一つ紹介すると、ファーストビューの背景を白にするのか、黒にするのかというものすごくシンプルなテストにおいて、申込み率に1.78倍の差が出ました。(ほぼ2倍です。)

 といったように、売り場が全体に及ぼす影響はとても大きいです。

 “どこ”で売るのか(Where)を前もって、決めておいた上で、その中で、“どうやって”売っていくのか(How)の部分を検証していくこともまた、非常に重要な部分となります。

③最後に“何”を売るのか(What)を考える

 ここまで述べてきた “誰に”売るのか(Who)と、“どこ”で売るのか(Where)という内容をふまえた上で、実際に商品を作っていくのがベストです。

 そうすることによって、

・どんな商品名がいいのか。
・価格帯は、いくらぐらいが適格なのか。
・どんなキャッチコピーをつけようか。
・パッケージのどんなデザインのものが好ましいのか。

 といったことが、おのずと見えてきます。

 そして、実際に商品を作り、売り場に出してみて、どんなお客様が買ってくれるのかなどの反応を見ながら、実際に出た結果を元に、分析し、再構築し、実行するという流れをひたすら繰り返していく。

 地味ですが、これが成功への最短ルートなのです。

 といった形で、ネット通販で成功する人が、必ず実践している“3つ”のステップに関してお話してきましたが、はっきり言ってこの内容を実行すれば、必ず成功するというわけではありません。

 もし、あなたが本気でこれからネット通販で成功したいと思っているのであれば、上記を実践したうえで、常にもがきながらPDCAを繰り返し繰り返しまわし続けることが、あなたを本当の成功へと導いてくれるはずです。

追伸

 売れるネット広告社は、ネット通販を専門としたコンサルティング会社です。もっと、詳しい話を聞いてみたいと思った方はHPからお気軽にお問い合わせください。


著者

前川 剛 (Go Maekawa)

“最高の準備”を徹底し、“最高の成果”を出す

1991年福岡生まれ福岡育ち。西南学院大学経済学部卒業後、株式会社売れるネット広告社に入社。入社以降は、新規営業・コンサルティングの立場でクライアントと向き合う業務をメインとして行っている。自ら提案した新施策で、某化粧品会社の費用対効果(ROAS)を“9.2倍”上げた実績を持つ。現在ではコンサルティング部最高責任者を務めている。
趣味は、映画、ラジオ、HIPHOP。座右の銘は、「剛毅果断」

通販エキスパート検定1級(通販マネジメント編)取得。
売れるネット広告社2014年度下期「新人賞」。
2016年度上期、2018年度上期「MVP賞」受賞。
DirectKyushu2019(旧アドテック九州)公式スピーカー。


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