「客貨混載」拡大、地方創生に活きるヤマト運輸の強み

ECのミカタ編集部

 名士バス株式会社、士別軌道株式会社、十勝バス株式会社とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、北海道の路線バス4路線(恩根内線・下川線・朝日線・帯広陸別線)で「客貨混載」を開始する。

 「客貨混載」の取り組みは、北海道だけでなく宮崎県や岩手県などでも実施されており、過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的としている。

ヤマト運輸、北海道で「客貨混載(きゃくかこんさい)」を開始

 「客貨混載」とは、過疎化が進む中山間地域へ路線バスを利用し、人と貨物を一緒に運ぶ取り組みのこと。北海道では過疎地域の割合が約80%にもなっており、路線バスの乗員数も年々減少しているため高齢者の移動手段となるバス路線網の維持が課題となってるが、物流業界においても、トラックドライバーの減少や環境問題への配慮が課題となっている。

 こうした課題を解決するべく、今回、2ヶ月間の実証実験を終え、「ひと・もの 協働輸送プロジェクト」のもと、本格的に「客貨混載」を開始することとなった。

座席の一部を荷台スペースにした路線バスが運行

 「客貨混載」を実施していくことによって、地域の住民にとっては交通網の維持、各バス会社にとってはバス路線の生産性が向上、ヤマト運輸にとってはトラックドライバーの人員確保に焦ることもなければ、トラックの走行距離が1日約60km削減されるためにCO2排出量の低減にも繋がり、環境問題解決へ貢献することもできる。

 関わる全ての人にメリットの大きい「客貨混載」、ヤマト運輸ではこういった取り組み以外にも、地方創生を意識したサービスを展開している。

ヤマト運輸による宮崎県での「客貨混載」

ヤマト運輸の地方創生「ながさきしまねこプロジェクト」とは

 ヤマト運輸の「ながさきしまねこプロジェクト」をご存知だろうか。このプロジェクトも、ヤマト運輸の地域に根付いた取り組みのひとつである。

 これは、長崎県の離島(五島、壱岐、対馬、小値賀、新上五島、宇久、高島)の食材を、大都市の飲食店などへ翌日の午前中に産地直送するプロジェクトとなっており、品質の高い食材を届けるのみならず、その土地の魅力を伝えている。

 いくらECが発達しても配送網が整わなければ、離島はもちろん地方の場合、スムーズな配送が実現できないかった。

 しかし、全国にネットワークをもつヤマト運輸であれば、地方のみならず離島の魅力までもを全国へと届けることができるのだ。そして、その土地の魅力を知るきっかけを作るのはECの役目といえるだろう。

 ECでその土地について知り、配送で生産者と大都市の飲食店を繋ぎ、その土地の魅力を感じてもらう。地方創生というテーマにとって、ECは重要な鍵なのではないだろうか。ヤマト運輸の強みである広いネットワークを活かした地方創生プロジェクト、次はあなたの町が対象となるかもしれない。

「ながさきしまねこプロジェクト」をもっと知る

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