アプリでのEC利用が増加中?EC利用の現状とは【ジャストシステム調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社ジャストシステム(以下、ジャストシステム)は、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し、15歳〜69歳の男女1,100名を対象に実施した、「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年9月度)」の調査結果を発表した。今回は特に、ECを利用する年代・利用する際に使用されている機器・利用の方法の3つの調査結果について紹介する。

ECを利用する年代はシニア層が多い?

 まず、過去1年間にネットショッピングを利用したことがある人の割合だが、全体では83.3%ということだ。年代、性別を見てみると、50代男性が89.0%、50代女性は92.0%と最も高くなっている。一方、10代男性が52.0%、10代女性は74.0%と低い。このように、シニア層におけるネットショッピング利用が意外にも多いのである。

 ECのミカタでは過去に、シニア層におけるスマホ使用率の伸びや増加するLINEの使用率などの調査結果について記事にしている。スマートフォンやECを活用しているシニア層の傾向については以下の記事を参考にしてほしい。

【シニア層はスマホを使いこなす?LINE利用は3割に】

ECを利用する時に使用する機器は?

ECを利用する時に使用する機器は?

 次に、ネットショッピングの際に、主に利用する機器の調査だが、「パソコン(デスクトップ、ノート)」と答えた人は61.1%、「スマートフォン」と答えた人は34.0%となった。

 全体としてはパソコンの利用が多いが、その一方で、「スマートフォン」を利用する女性の割合を年代別に見てみると、10代女性は67.6%、20代女性は62.0%、30代女性は64.8%となっていて、いずれも6割を超えているのだ。また、男性も年代が若くなるほど「スマートフォン」利用の割合が高く、20代では46.8%、10代では69.2%となっている。

 以上の調査結果から読み取れることは、年代ごとにネットショッピングの際に使用する機器が違うということである。ゆえに、扱っている商品が若い世代向けの場合はスマートフォン対応の環境に、シニア層向けの場合はパソコン対応の環境に注力することが効果的なのだ。

スマホではWebとアプリどちらが利用される?

スマホではWebとアプリどちらが利用される?

 最後に、ネットショッピングの際に、Webとアプリのどちらを利用するかという調査だが、43.1%の人が「アプリの方が多い」と回答し、32.5%の人が「Webの方が多い」と答えたようだ。つまり、スマートフォンを使ってECを利用する場合には、Webよりもアプリでのネットショッピングが多いということである。

 このように、スマートフォン向けのECでは、アプリの活用も有効になるようだ。もちろん、先ほどの調査から、若い年代の方がEC利用に際し、スマートフォンを利用している割合が高いことが判明したため、アプリを取り入れる場合には、若い年代が主なターゲットであると意識する必要がある。

 一方、スマートフォンのECにおけるWeb対策も進んでいるので、利用率に左右されずに、こちらに注力することも有効だ。スマートフォンにおけるCVRを向上させる方法としては、画面を見やすくしたり、ページ移動を減らしたりするなどの方法があり、このことを実践するだけでCVRが大幅に上昇したという実例もある。ECのミカタでは過去に、スマートフォン経由の顧客満足度の向上、CVRの上昇に役立つ「ナビキャスト スマートリンク」について掲載しているので、以下の記事を参考にしながら、スマートフォン向け施策を考えてみてはいかがだろうか。

【スマートフォン経由の顧客満足度を上げるには?】

 また、ECのミカタでは、売れるスマホECのノウハウセミナーを行い、ECのスマホ対応について様々な企業にお話ししていただいたので、以下の記事も参考にし、今回の調査で判明したようなEC利用の状況に合わせた事業展開を行ってほしい。

【売れるスマホECのノウハウセミナー】


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