2人に1人が定期購入利用、安さだけでない理由とは?【STORES.jp調べ】

ECのミカタ編集部

 最短2分でオンラインストアを作ることができる「STORES.jp」を運営している株式会社ブラケット(以下、ブラケット)は、男女482名に対して「定期購入」のアンケート調査を行った。

 定期購入を利用する消費者は、何に魅力を感じているのだろうか。

定期購入の実態に迫る

定期購入の実態に迫る

 アンケート調査の結果によると、サービスや商品を定期購入したことがある消費者は41.1%、約2人に1人が利用したことがあるという結果になった。定期購入は決まった日にちに商品を定期的に届けるサービスのため、ECサイトからすると継続的に商品を購入してもらえるメリットがある。そんな定期購入を利用している消費者が約半数というのは、多いと言えるのではないだろうか。

 そして、その中でも定期購入したことがある商品の第1位は「サプリメント等の健康食品」(41.8%)となっている。2位以降は「生鮮食品」(25.8%)、「化粧品」(23.2%)という結果だ。生活に必須な消耗品であったり、継続的な利用で効果が期待できるといった商品がランクインしている。第1位の健康食品も、続けて摂取することで効果を得ることができるため、定期購入を利用し毎回購入する手間を省いているのだろう。

 また、定期購入する理由としては、「定期購入のほうがお得だから」(47.9%)という声が一番多く挙がっている。次いで「都度購入しなくても良くて楽だから」(42.8%)という結果になった。それ以外にも5人に1人(18.0%)が「毎回、何が届く楽しみだから」と回答しており、定期購入ならではの楽しみ方をしている消費者も多いことがわかった。お得感や便利さの他にも、何が届くかわからないワクワク感が定期購入を続ける理由になっているのだろう。

今、高まる定期購入の需要

 定期購入は、ECサイトには継続的な商品購入、消費者にはお得感や毎度注文する必要がない手軽さなどといったメリットがある。その中で現在定期購入に対する需要が高まってきており、定期購入を展開するECサイトも増加してきている。

 初心者でも簡単にECサイトを作ることができるサービス「STORES.jp」では、2016年5月19日から「STORES.jp」でのサイトオーナーであれば誰でも定期販売機能を利用できるサービスを開始した。毎週、1ヶ月毎、3ヶ月毎などのサイクルで、定期的に商品を販売することができる機能である。するとその後、2016年10月末日時点で定期販売機能を利用するECサイトは300%増加した。

 また、アマゾンジャパン合同会社が提供する「Amazonログイン&ペイメント」でも、新機能として定期購入機能を実装した。購入者が注文時に選択したクレジットカードを利用し、今後の支払いにも同意すると、EC事業者は自由に金額やタイミングを設定し請求することが可能になる機能だ。そして、消費者へのサービス提供内容に応じて、頻度や金額といった請求内容をカスタマイズすることもできるようになる。Amazonログイン&ペイメントにより、定期購入をよりスムーズに提供することができる新機能なのだ。

 この2社の取り組みからも読み取れるように、ECでの定期購入のニーズは事業者・消費者ともに増えてきているのだ。このような時代背景の中で、消費者の心を掴み定期購入まで繋げるためには、お得さや利便性だけでなく、自社独自の色を届けていくことが重要なのではないだろうか。「毎回、何が届く楽しみだから」という声が5人に1人挙がっているが、定期購入において消費者へプチサプライズを用意してみるのもいいかもしれない。


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