フリル、販売手数料無料化を継続!話題のCMにも注目

ECのミカタ編集部

 株式会社Fablic(以下、Fablic)が運営するフリマアプリ「フリル(FRIL)」。日本初のフリマアプリとして2012年7月にスタートしたが、今年に入り、9月に楽天による買収、10月からは期間限定で販売手数料を無料化、それに伴い新TVCMがオンエアされるなど、注目度が向上している。そして今月11月2日、販売手数料の無料化が継続されることが発表された。

フリマアプリの市場「約4人に1人が利用」

 株式会社ADDIXが実施した「フリマアプリについての意識調査」によると、フリマアプリ利用者が23.3%と約4人に1人が利用していることが判明した。フリマアプリの種類は、「メルカリ」に続いて「フリル」が2位となった。利用方法としては、「出品と購入どちらも行う」と回答した人が65.5%。「購入のみ」が25.5%、「出品のみ」が9.1%となっている。

 フリマアプリのメリットとしては、「安く買える」「不用品が売れる」「手軽に出品・購入できる」が挙がった。さらに、「物を安く買えて、節約になる」、「不用品を処分して必要な人に使ってもらえることで、まだ使える物を捨てるという“罪悪感”から解放される」といったことがフリマアプリの使う動機となっているようだ。
 
 上記の調査結果では「フリル」が2位となっているが、販売手数料の無料化やCMが話題となっていることから、さらに人気は向上しているように見える。

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販売手数料の無料化は楽天の子会社化がきっかけ?

 そもそも、なぜ販売手数料が「0円」となったのか。それは、楽天株式会社(以下、楽天)がFablicを子会社したことが関係している。これにより、「フリル」は「ラクマ」同様に楽天グループのフリマアプリとなった。楽天が以前から運営する「ラクマ」は、スタート当時より販売手数料が無料であった。それを受け、「フリル」は期間限定で販売手数料が「0円」のキャンペーンを実施したものと考えられる。

 キャンペーン当初、販売手数料無料化は10月1日〜12月末までとされていたが、販売手数料の無料化により利用者が増加し、今後も継続を求める数多くの要望があった。その要望に応え、販売手数料無料を継続することで最も多くの利用者が集まるフリマアプリを目指す。

【フリルの各種手数料】
・販売手数料:無料
・出品手数料:無料
・売上金の振込手数料:10,000円未満210円/10,000円以上 無料
・各種決済手数料:コンビニ100円/通信キャリア100円/銀行・ATM 100円/Paidy後払い 無料/クレジットカード 無料
※出品価格を「送料込み」にした場合の配送料は出品者負担となる。
※10,000円未満の売上金振り込み申請の場合、手数料として210円(税込)が発生する。

楽天グループ参入で動きが「フリル」手数料無料化へ

山田孝之さん出演の新CM放映中、撮影エピソードも

 フリルの販売手数料無料を宣伝するCMには、フリルの販売手数料無料化に伴い、10月22日からは、タレントの山田孝之さんが出演する新テレビCMが放映されている。内容は、販売手数料を取るフリマ会場の管理人(山田孝之さん)が、販売手数料が発生することの煩わしさを表現する。

 ちなみにこのCMの撮影当日は、30度を超える気温の中、屋外で沙吊りされた環境での撮影だったそうだ。しかし、カットがかかる度に山田孝之さんのアドリブに笑いが起きるなど、終始和やかなムードで、山田さんは、動きのタイミングやセリフの言い回しなど、細かい部分まで監督と確認し合いながらCMを完成させたとのこと。そういったエピソードも新CMの面白さにつながっているように思う。

 販売手数料の無料化が継続されることでより利便性が向上する「フリル」。さらに、人気タレントである山田孝之さんのCMが流れることで、販売手数料の無料化、フリルの認知度もより向上するだろう。利用を検討していた人の背中を押すことにもなるはずだ。今後も利用者が拡大していくであろう「フリル」から目が離せない。


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