ecbeingに新機能、動画自動再生でECサイトの売上伸長へ

福島 れい

「サイトジャック動画」の例:HTMLコンテンツに動画を重ねて、動きのある演出を作ることができる

「LiveAct® PRO」と「ecbeing」が連携、多彩な動画表現を

 株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)と株式会社ecbeing(以下、ecbeing)は、WEB動画ミドルウェア「LiveAct® PRO」 とECサイト構築パッケージ「ecbeing」 の連携で提携したと発表した。これにより、11月中旬より、「ecbeing 動画自動再生機能」の提供が開始され、ecbeingで構築したECサイト上で自由度の高い動画表現が実現することになる。

 米国の動画配信プラットフォーム提供企業Indovo社が行った調査によれば、商品紹介動画を視聴したユーザーの購買率は、動画を視聴しなかったユーザーと比較して1.68倍にアップするとも言われており、商品紹介やサービス紹介において動画を取り入れた手法が広がりを見せている。そんな中、今回、「ecbeing」と連携したWEB動画ミドルウェア「LiveAct® PRO」は、これまでゲーム業界で培ってきた高度な動画再生技術をWebブラウザ向けに最適化したもの。動画を扱う際に課題となりがちなデータ量をコンパクトに抑え、軽くて扱いやすい動画再生を実現している。

「インライン動画再生」(ページ内埋込再生)の例:動画を「フルスクリーン」ではなく、サイトの中の好きな場所に置く「インライン」再生ができる

 「ecbeing 動画自動再生機能」 では、商品説明と動画を同時に見せる「インライン動画再生」や動画内の消費を買い物かごに入れられる「動画内リンク」、Flashのような動きのある演出を作る「サイトジャック動画」をはじめ多彩な動画表現を実現する。これまで、こうした動画をスマートフォン上で自動再生を行うには、専用アプリの開発が必要だったことを考えると、ecbeingを導入するだけで、動画を活用したECサイトの構築が可能になる今回の連携の価値は大きい。

 一度に多くの情報を、魅力的に伝える手法として人気を集めてきた動画コンテンツだが、動画の形が横長であったり、はじめから終わりまで繰り返し再生することしかできないなど制約が多かった。CRIの技術を用いた動画は、形にも再生箇所にもデータ量にもとらわれず、これまでとは一味違った商品展示を実現できるのだ。ECサイトを運営するにおいて、いかに商品を魅力的に見せるかは、誰しも頭を悩ませるポイントだが、新たな商品説明の方法として 「ecbeing 動画自動再生機能」 を利用するのもよいだろう。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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