EMODAも挑戦。なぜ今ECサイトの集客にインスタなのか。

ECのミカタ編集部

 MARK STYLER株式会社が展開するレディースブランド「EMODA(エモダ)」は、シャトルロックジャパン株式会社(以下、シャトルロック)が提供する新サービス「Shuttlerock for EC」を約一ヶ月間トライアル導入した。

EMODA、Instagram公式アカウントからECサイトへ顧客を誘導

 「Shuttlerock for EC」とは、写真共有SNS「Instagram」にシャトルロックが提供するソーシャルハブ(SNS上の投稿をハッシュタグやキーワードで集め、オウンドメディアなどに表示してくれるソリューションのこと)のリンクを付けることでInstagramからECサイトへ誘導することができるサービスだ。

 企業が当サービスを利用して自社のInstagram公式アカウントとECサイトを連動することによって、顧客は購買意欲を維持したままECサイトでスムーズに買い物を楽しむことができる。

 しかしなぜ今、Instagramなのだろうか。実は、今年8月に株式会社ICT総研が発表した「2016年度のSNS利用動向」に関する調査結果からもわかるように、近年、LINEやTwitterをしのぐ勢いでInstagramが人気を集めているのだ。

EMODA公式Instagram買い物イメージ

 またInstagramでは、ハッシュタグでの画像検索が可能であり、株式会社サイバー・バズが発表した「ハッシュタグ検索と購買行動の関係性」の調査によると、「Instagramにおいてハッシュタグ検索をした結果を参考にして、商品やサービスの購入に至った経験はあるか」という質問に対し、41.5%ものユーザーが「購入した経験がある」と回答した。

 このようにおよそ4割もの人が、Instagramをきっかけに商品を購入している。それだけInstagramは、商品の魅力が伝わりやすいSNSと言えるのかもしれない。

 Instagramは、既にケイト・スペード、コーチ、J.クルーなどを含む20の米国を拠点とした小売ブランドと共に購入機能のテスト運用を開始しており、顧客からどのような反響を得られるかに注目が集まっている。今回、トライアルではあるものの、EMODAが公式Instagramアカウント内のコンテンツと、公式通販サイト「RUNWAY channel」を連動させたが、日本国内で次はどのような企業が続くのだろうか。EC企業による本格的なInstagramの運用に期待が高まる。


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