過去最高!ヤフー「いい買物の日」成功要因は認知拡大

ECのミカタ編集部

 ヤフー株式会社では昨年より11月11日を「いい買物の日」として、ヤフー株式会社、株式会社ファミリーマート、ソフトバンク株式会社、株式会社TSUTAYA、株式会社Tポイント・ジャパンの5社が一体となり、大規模セールを始めとしたイベントを開催している。今年はさらに規模を拡大し、昨年以上の盛り上がりを見せた。そんな2016年のYahoo!ショッピング「いい買物の日」の速報値を紹介する。

昨年よりも大幅に規模を拡大し、39社が参画

 今回の「いい買物の日」では、昨年の5社より大幅に規模を拡大し39社(78ブランド)が参画し、Tポイント還元キャンペーンを始めとした、各参画企業の大規模セール・キャンペーンを実施した。

 今年の目玉企画は「参画企業横断キャンペーン」だ。このキャンペーンでは、商品購入の有無を問わず特設サイトを訪問するだけでハズレ無しのクジが引ける。さらに、「Tポイント1,111万ポイント」や「メルセデス・ベンツAクラス」など、日替わりで総額約3億円規模の豪華賞品が当たる「すごい!!スピードくじ」の企画も注目を集めた。

 なお、Yahoo!ショッピングの「いい買物の日」は11月11日23時59分で終了しているが、参画企業によるキャンペーンは11月30日まで実施されている。

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当日の取扱高の過去最高を記録、認知拡大が増加要因

 11月11日当日の取扱高は、Yahoo!ショッピングとして日次の取扱高の過去最高を記録し、まさしく「11月11日が1年で最も売れる日」となった。「いい買物の日」セール開始前の前週同曜日(11月4日)と比較した取扱高の伸びは、前年同期比で6倍となり、11月11日の同日についても前年同期比で2桁増の取扱高となった。

 好調の要因としては、昨年よりも「いい買物の日」の認知が広がったことが大きい。今年は10月17日に協賛各社を含めたプレス向けのイベントを開催、そこからメディア報道が広がり、また10月18日からは「いい買物の日」の企画の一つである「すごい!!スピードくじ」のTVCMが放映された。これらの施策により「いい買物の日」の認知が広がったと考えられる。

 その結果、前年を上回る取扱高、過去最高の日次取扱高を記録するだけでなく、「いい買物の日」をきっかけに初めてYahoo!ショッピングを訪れ、商品を購入したユーザーも前年より増加した。

「いい買物の日」で人気が高い商品

 今年の人気商品も、昨年に引き続き、普段は大幅な値引きがされにくい高単価の家電商品で会った。おせちやカニなど高価格帯の食品も、通常より売れ行きが良い傾向が見られた。一方、注文数に商品を当てると、安い価格帯の商品、食品や日用品などがランキングの上位に並ぶ。総合すると、ジャンルや価格帯の偏りが少なく万遍なく商品が売れていたのではないだろうか。

 昨年の「いい買物の日」は初の開催ということもあり、ユーザーの認知が不十分な部分もあった。しかし今年は開催前月からイベントの開催やTVCMを放映するなど、認知拡大にかなり力を入れてきた印象があった。今年の結果を見ると、その方針は成功したと言えるだろう。今年の結果を踏まえ、来年はさらなる盛り上がりが予想される。11月11日というと中国の「独身の日」が大きな注目を集めてきたが、日本においてもまた一つ、EC業界が盛り上がる日ができるのかもしれない。


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