購買に繫がるクチコミとは?内容重視が94%【サイバー・バズ調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社サイバーエージェントの連結子会社である株式会社サイバー・バズは、20代~60代の女性874人に対して「購買行動とインターネット上のクチコミ情報の関係性」に関する調査を実施した。商品を購入する際にクチコミを参考にする人も多いが、どういったクチコミが参考にされているのだろうか。

ポジティブな内容もネガティブな内容も均等に参考

ポジティブな内容もネガティブな内容も均等に参考【問1】商品を購入する際に最も参考にするインターネットメディアを教えてください。(複数回答/N=874人)
出典元:サイバー・バズ

 調査結果によると、商品を購入する際に参考にするメディアは「クチコミサイト(アットコスメ、食べログなど)」(89%)という回答が最も多く、次いで「企業の公式サイト」(58%)、「Instagram」(40%)が続いた。

【問2】【クチコミサイト(アットコスメ、食べログなど)】を選んだ方に質問です。
クチコミサイトの中でチェックする箇所をすべて教えてください。(複数回答/N=777人)
出典元:サイバー・バズ

 クチコミサイトで確認する箇所は、「商品レビューの本文内容」(94%)が最も多く、次いで「商品レビューの平均点」(71%)、「商品ランキング」(65%)が並んだ。

【問3】【商品レビューの本文内容】を選んだ方に質問です。その中で購入に影響を与えた情報をすべて教えてください。(複数回答/N=734人)
出典元:サイバー・バズ

 「商品レビューの本文内容」に対し、影響を与えた情報には「商品レビューの本文内容そのもの(具体的な体験談・使用感など)」(99%)が最も多く、次いで「商品レビューの投稿件数(54%)」となった。

【問4】【商品レビューの本文内容そのもの(具体的な体験談・使用感など)】を選んだ方に質問です。「ポジティブな内容」「ネガティブな内容」どちらを参考にしますか。(単一回答/N=723人)
出典元:サイバー・バズ

 「商品レビューの本文内容そのもの(具体的な体験談・使用感など)」の回答者に対し、『「ポジティブな内容」「ネガティブな内容」どちらを参考にするか』を尋ねると、「どちらの内容も均等に参考にする」という回答が他回答を大きく上回った。

購入基準は何点以上?さらに詳しいレビュー調査結果を次ページにて

購入に繫がるレビューの点数は3.5点〜4.0点

 上記の調査に加え、ECのミカタが実施した「カスタマーレビューの実態調査」によると、レビューを参考にする商品の金額は「1,000円以上3,000円未満」が29.8%と最も多い結果となった。次いで「1,000円未満」、「3,000円以上5,000円未満」が24.3%であった。また、「5,000円未満」が78.4%にのぼり、定額の商品の購入時でもレビューを参考にすることが判明した。

 購入の基準となるレビューの点数としては、、「4.0点以上」が41.5%と最も多く、次いで「3.5点以上」が22.5%であった。要するに、3.5点~4.0点が購入の基準となっているということだ。

「カスタマーレビューに関する実態調査」詳細はこちらへ

 クチコミ、レビューは、商品購入時の迷いを消し去り、購入を後押しする力のある存在だ。だが逆に、評価が低いと購入を止めることにもなりかねない。しかも悪いクチコミやレビューは、ちょっとしたトラブルからも書かれてしまうのに対し、良い評価を得るには、地道に、真面目に、ユーザーとの関係性を築いていかなければならない。

 しかし、だからこそ、良いクチコミ、レビューが多いという評価の高さは、そのECサイトの質を示す何よりの説得力を持つ。ユーザーから良い声が集まるECサイトであれば、ぜひそれを売上向上に活かしてもらいたい。また悪いクチコミ、レビューであっても、そこにはサイト改善の良いヒントがあったり、最初は悪いレビューでもそれに真摯に対応することで良い評価へと変わったりということもあるだろう。


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