EC業界News1週間まとめ〜ヤフーいい買い物の日、躍進の中身/Instagram、Facebookで顧客対応の進化

石郷“145”マナブ

EC業界News11/20~26までギュギュっとまとめました

今週、読まれた記事はこちら
11月11日「独身の日」結果発表!日本が堂々の1位に
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12157/
過去最高!ヤフー「いい買物の日」成功要因は認知拡大
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12181/
Facebook、Instagram、Messengerのコミュニケーションを一括管理できるアップデートを発表
https://www.ecnomikata.com/pr/detail.php?id=12265
【速報】Amazon「Prime Now」東京23区に対応&新拠点披露《前編》
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12170/

ヤフーいい買い物の日は更に躍進!

ヤフーいい買い物の日は更に躍進!

今週注目されたニュースの中では、ヤフーのいい買い物の日関連ですね。日次の取扱い高が過去最高となったようです。ヤフー後方の話によれば、11月11日においては、取扱高が前年比二桁増と好調だったと言います。

その要因は、確実にこの「いい買い物の日」自体の認知が広がっていることにあり、既存のYahoo!ショッピングのお客様はもちろん、初めてYahoo!ショッピングの訪れ、商品を購入するお客様の数が増加したということがあります。

 認知が増した背景には、協賛各社を含めた10月17日のプレス向けのイベントを皮切りに、多数のメディア報道があった他、18日からはテレビコマーシャルを投下、「すごい!!スピードくじ」等の各種企画で開始前から、準備が整っていたことがあげられそうです。

 取扱高ベースで見れば、大幅な値引きがされにくい高単価の家電商品が売れる傾向にあり、食品でも、おせち、カニなどの単価の高い季節もの商材にも強い関心が示されたようです。注文数ベースで言えば、食品と、日用品が注目だったようです。

 先日も話しました通り、アリババの「独身の日」が2009年の開始から、約10年ほどで、1日1.9兆円を売り上げていることからも、日本でもこの日が、今後、そういう「特別な日」として浸透していく日が遠くはないのかもしれません。店にとってみても、この日を一つのヤマ場として事業計画に入れておいてもいいかもしれません。

Instagram、Facebookでお客様とのやりとりが変わる?

 最近、思うのは、ネットを介したより人と人とのコミュニケーションが、実際の会話に近づいているという印象があります。チャットの進化などで、メールでやりとりしていたものが、そうではなくなりつつありあす。ちょっとした気になることを、会話感覚でライトにやりとりをする、ということが起こってきています。これはスマホの利用頻度が高まれば、更に、当たり前のものとして浸透していきそうです。その中で、Facebookが気になる発表をしました。

 それが。Facebookがinstagram、FacebookMessengerを一括管理できるような仕様にするという発表です。上記に記した通り、お客様とのコミュニケーションのあり方も多様化しており、メディアのあり方も変わってきている。メディアでのやりとりすらもライトになってきており、InstagramやFacebookMessengerを活用して、お客様とつながる場面が増えてきています。だからこそ、この機会を無駄にしないよう、より使いやすくしようというものなのです。

 具体的には、3つのチャンネル、1つの受信箱で、ということになります。Facebook、Instagram、Messengerのうち、複数にわたってコミュニケーションをアクティブに管理しているのであれば、1つのアプリですべてのお問い合わせに対応し、時間を節約できるようになるわけです。また、3つのチャンネルすべての新着メッセージを手早くチェックできるため、重要なメッセージを見逃しにくくなるというメリットもあります。

 これらのメディアを戦略として活用すればするほどコメントやメッセージの管理が大変になり、顧客満足度に直結するタイムリーな返答が求められます。だからこその機能だと思われます。FacebookがInstagramを傘下に置いた意味が、この取り組みによって見えてくる気がします。多くの違った切り口のメディアを傘下に置くことで、それぞれのメディアの価値を最大化できます。いいメディアであればあるほど、この相乗効果は大きい。

 FacebookとInstagramは綺麗なと言っていいぐらい、日本ではユーザーが分かれています。Facebookはビジネスライクな用途としても使われ、使う年齢層も高い。一方で、直感的なInstagramは若い層で、かつ女性受けが良い。自分たちのブランディングの仕方をメディア毎に使い分け、それを一括で管理できれば、ブランド価値は最大化できます。今回の取り組みは、ECもしかり、お客様との向き合い方を考える上では、注目したいニュースだと言えます。

 限りなく、マスに頼る時代ではなく、一人一人にふさわしい、身近なメディアをどう活用し、お客様に正しくリーチするか、ということが、勝ち組になっていくのではないかという予感がします。

 さて、別件ですが、告知です。今週末、いよいよ、弊社の年一回の総まとめ!「最新EC業界大図鑑」の発売されることが、正式に決定しました。かなり力を込めましたので、ECのミカタ内でも記事で告知しますので、見逃さないでくださいね。

今日は、この辺で。
来週も、笑顔あふれる素敵な一週間でありますように。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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