楽天ヒット商品番付発表、2017年トレンドも大予測

ECのミカタ編集部

 オンラインショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天株式会社(以下、楽天)は、「楽天市場2016年ヒット商品番付」を選出し、合わせて2017年のトレンド予測を発表した。

番付から紐解く2017年のトレンドとは?

番付から紐解く2017年のトレンドとは?楽天市場HPより

 「楽天市場2016年ヒット商品番付」は上図の通り。

【東】
・横綱…#インスタ映え消費
・大関…大人ペアコーデ
・関脇…90年代リバイバル
・小結…進化形アニマルファッション
・前頭…スーパーフード 温故知新
・期待株…"Road to 2020“ 日本カルチャー最注目、"春ヌーボー"など新たなシーズナルイベント

【西】
・横綱…ハイブリッド〇〇
・大関… “地産全照" 本格化
・関脇…カジュアルキャンピング
・小結…ロックスター追悼消費
・前頭… デザイン防災グッズ
・期待株…広がるエシカル消費、ECロングセラー

 2016年SNSの中でも特に注目されたのが、インスタグラム(インスタ)だ。楽天市場でもそのインスタで写真映えする商品が人気を集め、「#インスタ映え消費」が番付に選出されている。SNSが普及し、コミュニケーションが希薄になっている現代であるからこそ、インスタで自分や自分の生活をより良く見せようといった心理が働いているのだろうか。

 他にも、商品が既存のモノを掛け合わせて作った「ハイブリッド〇〇」、 メディアやタレントから人気に火が付いた「大人ペアコーデ」「90年代リバイバル」、さらに「カジュアルキャンプ」「進化系アニマルファッション」など、ファッションやライフスタイルに関わるキーワードが上位に選出された。そのようなトレンドも、インスタをはじめとしたSNSから生み出されているのかもしれない。

 地方創生の取り組みの活発化により、ふるさと納税や地域の交通網を利用した宅配などが注目されているが、地産地消ならぬ“地産全照”という言葉も無視できない。地産全照とは、地域で生産されたものを全国で消費することであり、ECの利用が一般的である現代だからこそ可能な消費行動だ。全国からより美味しいものを取り入れて楽しむという食生活が、更に普及していくことも予想できる。

 そして2017年でのヒットが予測される“期待株”では、2020年に開催される東京オリンピックにふさわしい日本の商品に注目が集まっている。例えば、「出汁」や「着物柄」など、日本文化を象徴するアイテムは国内外問わず人気だ。またそういった新しいものだけではなく、ECロングセラーと呼ばれるECで根強い人気を誇る商品も期待されている。2017年は、新たなロングセラー商品が誕生するだろうか。

 楽天市場では、こうした番付以外にも2016年の総合ランキングを発表している。2017年に自社でヒット商品を生み出すためにも、こうしたモールごとのランキングなどで情報収集を行うことは得策だろう。


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