16.2%が福袋をECで購入、ポイントは中身を公開【凸版印刷調べ】

ECのミカタ編集部

 凸版印刷株式会社が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!」は、一般的な全国の男女824名および「Shufoo!」を利用する全国の男女57,979名を対象に、初売りと福袋の購入に関する意識調査を実施した。

認識が変化、ワクワク感よりも確実に欲しい商品を購入

認識が変化、ワクワク感よりも確実に欲しい商品を購入

 調査結果によると、2016年の福袋の予算は「3,000円未満」(34.1%)、「5,000円~1万円未満」(29.2%)が上位を占めていたが、2017年は「5,000円~1万円未満」(39.7%)、「3,000円~5,000円未満」「1万円~2万円」(ほぼ同率20%)が上位となり、購入単価が上昇した。

 購入理由に関して、「単価よりも安く買える“お得感”がある」(2016年67.3%、2017年83.4%)は不動だが、「何が入っているのかわからない“ワクワク感”がある」は2016年(45.5%)から9.1ポイント減り、36.4%であった。一方、「中身が見えて欲しい商品が入っている」は2016年(26.7%)から11.7ポイント増え、38.4%となり、ワクワク感よりも確実に欲しい商品を購入する傾向が見られた。

 初売りや福袋についての情報収集は、「情報収集しない」と回答した人が2016年は40.7%であったが、2017年は30.3%と10.4ポイント減少し、情報収集する人が増加した。情報収集手段は、「店頭での告知」(42.0%)や「折込チラシ」(25.2%)、「お店からのDMやメール」(21.5%)などが多かった。また、「電子チラシ」「お店の公式ホームページ」「SNS」は、いずれも2016年より増加しており、デジタルな情報収集手段の利用も増加傾向にある。

2017年の福袋購入時期は年内から年末

 福袋の購入検討時期に関しては、2017年は「12月29日~31日」(31.2%)に検討する割合が一番高かった。また、2016年と比較して「12月16日~28日」が4.0ポイント増加して18.1%、「12月上旬」が2.1ポイント増加して16.4%、逆に「1月以降」は6.4ポイント減少して24.9%隣、2017年は年内から年末にかけて、前倒しで検討を開始する傾向にある。

 購入方法は、「店頭に並んで購入」が2016年(65.6%)よりも6.5ポイント増加の72.1%となったが、「インターネットで購入」も2016年(7.3%)よりも8.9ポイント増加の16.2%に拡大した。

 お得感がある福袋は毎年人気だが、今回の調査で“楽しみ方”が変わりつつあることが明らかとなった。福袋は、中身が分からないことが楽しみであったが、近頃では中身を公開する福袋も増えてきており、欲しい商品が入ったことを確認した上で購入する形も浸透し始めた。つまり、あえて中身を公開した方が購入者を募ることができるということだ。それをECならではのコンテンツで、写真やキャッチコピーなど工夫することができれば、初売り・福袋の購入にECを利用する人が増えるのではないだろうか。


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