ヒキアゲールに新機能。ECサイト内外で販促が可能に

ECのミカタ編集部

 リピートASPカート「たまごリピート」など、リピート通販支援サービスを提供しているテモナ株式会社(以下、テモナ)は、12月1日より、WEB販促ツール「ヒキアゲール」での新機能の提供を開始した。

攻めるECを実現。実装された新機能とは

 「ヒキアゲール」とは、WEB上で利用できる健康食品・化粧品特化型の販促ツールであり、サービス開始1年で250社もの企業に導入されている。

 今回、「ヒキアゲール」に実装された新機能は2つ。まず、ECサイトで顧客が商品を買い物カゴに入れたは良いものの、実際の購入までには至らない“カゴ落ち”を防ぐためのメール配信機能(以下、「カゴ落ちメール配信機能」)、そして同社が提供する「たまごリピート」との自動連携機能(以下、「ショッピングカート自動連携機能」)となる。

 カゴ落ちが発生してしまう原因は様々だ。実際に、商品を買い物カゴに入れてから実際に購入まで至るのは全体の約30%と言われており、現状では実に70%もの注文が予期せぬ手数料や手続きの手間等によって購入を中断しているという、非常にもったいない状況なのだ。

 だからこそ、「ヒキアゲール」のような販促ツールで購買意欲の高い顧客に対して適切なフォローを行うことが重要であり、店舗の成功を左右すると言っても過言ではない。

 「カゴ落ちメール配信機能」は、顧客に対してカゴ落ちしている商品を訴求するメールのことであり、開封率が非常に高く、実施することで通常の販促メールと比べて5倍以上の成果が期待できるとのことだ。

 「ヒキアゲール」はこれまでECサイト内での売上拡大に貢献することは得意としていたが、ECサイト外から顧客を獲得してくるということに関しては実現できていなかった。今回、「カゴ落ちメール配信機能」が実装されることにより、「ヒキアゲール」がECサイト内・外で販促を行えるため、EC事業者の仕事が一つ減るかたちとなるのではないかと思う。

 また多くのWEB販促ツールは、単体でデータを蓄積して施策を実施するため、導入後に効果がでるまで一定の期間が必要であった。しかし今回「ショッピングカート自動連携機能」を実装した「ヒキアゲール」であれば、「たまごリピート」に蓄積されたデータを活用し、データ蓄積に要する時間の短縮とショッピングカートの情報に基づくより細かい販促活動の実施が可能となる。

 これも「たまごリピート」など、リピート通販支援サービスに特化しているテモナであるからこそ実現できることだろう。ちなみに、「たまごリピート」以外のショッピングカートに関してはCSVデータでの連携となるとのことだ。

 成長のスピードが速いEC業界であるからこそ、支援サービスやツールも進化し続けなければならない。「ヒキアゲール」 も、これまで以上にアクティブな動きでECサイトの売上拡大に貢献するために進化している。今回の「ヒキアゲール」の新機能には、より実店舗の接客と差が縮まったWEB接客の可能性を感じることができた。


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