20代の支払い事情、「電子マネー」の利用が7割超に【SMBCコンシューマーファイナンス調べ】

ECのミカタ編集部

 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、20歳~29歳の男女を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2016」をインターネットリサーチで実施した。本調査を基に20代の金銭感覚を探りながら、EC戦略を考えていく。

20代のお財布事情、お小遣いと商品支払い方法

20代のお財布事情、お小遣いと商品支払い方法

 調査結果によると、毎月自由に使える金額の平均額は30,422円(未婚者:32,997円、既婚者:19,376円)となった。20代の未婚者は3万円強、既婚者は2万円弱が毎月自由に使えるお金であるようだ。

 一方、満足できる金額の平均額は72,651円(未婚者:79,758円、既婚者:42,153円)となり、購入したいものややりたいことが多い未婚者の方が満足できる金額が高く、実態と理想のギャップが大きいことが明らかとなった。特に未婚男性は、満足できる金額が97,784円と他の層よりも高かった。

 商品を購入した際の現金以外の支払い方法である「電子マネー」について、「普段使いしている」のは73.9%と7割以上が普段から電子マネーを使用しており、その種類については「1種類」が35.5%、「2種類」が24.1%、「3種類以上」が14.3%という結果となった。なお、昨年の同様の調査では、「普段使いしている」のは69.9%であったため、電子マネー利用者自体がやや増加していることが判明した。

 また、移住地別に電子マネー利用者を比較すると、「関東」は86.3%であり、その他の地域よりも高かった。つまり、関東に住む20代は、普段使いの支払い方法として「電子マネー」の利用が進んでいるということだ。

低額は「現金」・「電子マネー」、高額は「クレジットカード」

低額は「現金」・「電子マネー」、高額は「クレジットカード」

 現金とそれ以外の支払い方法の使い分けに関して、100円~1,000円の買い物では「現金」が7割台(100円:78.8%、500円:73.2%、1,000円:71.4%)と、小さい買い物は「現金」を使用しているようだ。

 一方、3万円では「現金」が45.2%、「クレジットカード」が49.6%、5万円では「現金」が36.9%、「クレジットカード」が57.5%、10万円では「現金」が32.1%、「クレジットカード」が62.7%と、3万円以上の大きい買い物は「クレジットカード」を利用することが主流となっている。

 また、「電子マネー」に関しては、100円が18.2%、500円が21.6%、1,000円が18.3%と、1,000円以下では現金に次いで選ぶ割合が高い結果となった。つまり、「電子マネー」は現金払いに近い感覚で利用されているようだ。

 今回の調査で、「電子マネー」の需要が高まっているが判明したが、ECの支払い方法にも「電子マネー」を追加すると、顧客は満足して支払うことができるのではないだろうか。ECで買い物する際に、馴染みの支払い方法が無いと商品を購入せずに離脱をする恐れがある。それを防ぐためにも、「電子マネー」をはじめとする豊富な支払い方法を用意し、手軽に支払える環境を整えることが大切と言えるだろう。


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