認知拡大“ブラックフライデー”、買い物する人は9%【マクロミル調べ】

ECのミカタ編集部

“クリスマス商戦”の始まりを指す、アメリカ発のビッグイベント「ブラックフライデー」。日本でもブラックフライデーにセールを開催するショップが見られるようになっている。そこで、株式会社マクロミルでは「ブラックフライデー」に関する調査を、20歳~69歳の全国の男女を対象に実施した。

8割超が認知しているが、ネガティブなイメージも定着

8割超が認知しているが、ネガティブなイメージも定着

 調査結果によると、ブラックフライデーを認知している人が8割を超えていた。内訳は、「内容まで知っている」が31.3%、「聞いたことがある」が52.3%であり、名称の認知に対して内容の認知はそこまでではないという結果となった。

 一方、ブラックフライデーを認知していない人が持つイメージは、「悪い、暗い、不吉なことが起きそう」「金曜なのに残業」「週刊誌ネタ」が挙がった。本来のブラックフライデーが持つ意味は、小売店が大きく黒字になることだが、ブラックフライデーを認知していない人はネガティブなイメージを持っていることが多いようだ。

ブラックフライデーを広めるための作戦

ブラックフライデーを広めるための作戦

 ブラックフライデーの買い物に関して、今年買い物をした人は9%とビッグイベントとして騒がれているにも関わらず少数であった。この結果から、クリスマスやハロウィン、バレンタインのように、多くの人が買い物を楽しむようなイベントには、まだほど遠いように思える。

 最後の質問「ずばり日本に定着すると思うか」に対し、「定着する」が52%、「定着しない」が48%と拮抗している状況だ。「定着する」の理由は、「お得だから、セールで安いから」、「お祭り・イベント好きだから」、「アメリカで流行ったものは日本でも流行るから」、「ハロウィンやクリスマスも定着したから」などが挙がった。

 一方、「定着しない」の理由は、「ブラック(ネーミング)のイメージが悪いから」「まだあまり知られていないから」「一時的な流行りだと思うから」「ボーナス前だから」が目立った。

 今回の調査結果を見る限り、ブラックフライデーに対する認知は高いものの、実際に買い物をする人は少ないようだ。その要因としては、ブラックフライデーの名称自体は知られていても、その内容についての認知がまだそれほど高くないということが考えられる。

 ブラックフライデーにより多くの人に買い物を楽しんでもらうためには、毎年ブラックフライデーにセールを行い、イベント性を定着させ、「一時的な流行りではない」ということを認識させる必要があるだろう。そうすることで、ブラックフライデーの認知がより拡大し、さらに買い物をする人も増え、今以上にECが盛り上がるのではないだろうか。


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