楽天「楽びん!」&Amazon「プライムナウ」比較~最新EC業界大図鑑を試し読み~

ECのミカタ編集部

 過去にも行った楽天「楽びん!」&Amazon「プライムナウ」比較を再度企画し、「2016年のEC業界を総まとめ!!最新 EC業界大図鑑」に掲載しました。当記事では、その内容を掲載するとともに、2016年度末に明らかとなった両サービスの最新情報も追記した比較表を公開します。

2015年は始まりの年 2016年は成長の年

 2015年からサービスを開始し、瞬く間に“スピード配送”を世に定着させた楽天株式会社「楽びん!」とアマゾン ジャパン合同会社「プライムナウ」。2016年もその勢いには目を見張るものがありました。

 「楽びん!」は都内の飲食店を対象とした宅配デリバリー(2015年12月開始)や、一般医薬品の取り扱い(2016年3月開始)を始めるなど、それまでのスピード配送では扱われなかった商品へと対象を広げています。また「プライムナウ」も冷蔵・冷凍食品(2015年11月開始)を取り扱い、この一年間で品揃えをで3.5倍以上に拡大するなど、利用者の生活を豊かにする環境を整えています。

 このような背景から、2016年は両社にとってサービスをより定着させ、更なるステップへと踏み出す一年となったのではないでしょうか。

「比較してみた」スピード配送2016

「比較してみた」スピード配送20162016年度版 楽天「楽びん!」&Amazon「プライムナウ」比較表の詳細はこちらをご覧ください。→https://www.ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=13106

 「楽びん!」「プライムナウ」を、“2016年度版”として比較してみました。2016年度版比較のポイントは①「楽びん!」でデリバリーと医薬品の注文②「プライムナウ」で冷凍商品の注文といった2点になります。

【商品注文】
 アプリをダウンロードし、商品を選択する段階で早速両サービスの個性がでました。「楽びん!」はデリバリーや医薬品など、他には無い商品ラインナップで独自性を出していますが、「プライムナウ」の商品数の多さは圧倒的です。また、「プライムナウ」は画面がカテゴリーごとに分かれているために、初めて利用する人にとっても操作しやすいのではないでしょうか。両サービスを使用してみた印象としては、「楽びん!」は医薬品が購入できることから緊急時や他にはないサービスを利用したい場合に、「プライムナウ」はその商品数の多さから普段使いに適しているのではないかと感じました。

【荷物到着待ち】
 正午12時。いざ商品を注文すると、両サービスとも配達員が現在どこを走っているのかが一目でわかる追跡マップ画面を表示します。配達員の動きに合わせて、利用者に対しアプリ画面上で配達状況を共有するコメントやスマートフォン画面上にプッシュ通知などが配信されるため、配達員と利用者のすれ違いを最小限防ぐことができます。「楽びん!」に関しては、誰が配達してくれるのか配達員の顔や名前を表示してくれるため、一人暮らしの女性やお年寄りにとっては安心できるサービスなのではないでしょうか。

【商品到着】
 商品が到着しました。結果は、「楽びん!」が12:44、「プライムナウ」が12:46でした。これは、アプリに届いた通知をもとに集計しています。実際は、「楽びん!」が5分ほど早く到着しました。更に今回「楽びん!」では、都内のレストランまで配達員が商品を受けとりに行くデリバリーの商品を注文しているため、この注文が無ければ10分ほど早く配達が完了していた可能性があります。ただ、やはり「プライムナウ」も安定の早さです。何より、冷凍食品を扱っているだけに商品の梱包が徹底されています。この丁寧さは、素直に印象が良いと感じました。

いずれ劣らぬ 質の高さを実感。
今後のさらなる進化に期待

 「楽びん!」「プライムナウ」両サービスを実際に利用してみて、どちらのサービスもスピード配送の質が高いと感じました。時間通りに商品が届くことはもちろん、新たな対象商品の拡大により、着々とレベルを上げてきています。

 また、アプリを利用した追跡機能の精度の高さにも驚かされます。2016年には、AIやVRなど先進的な技術がEC業界でも話題となりましたが、今後2017年に向けてそのような機能がどう活かされていくのかは、一つ注目なのではないでしょうか。


<「2016年のEC業界を総まとめ!!最新 EC業界大図鑑」より一部抜粋>


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