最短58分以内に届く？ドン・キホーテ「majica Premium Now」

株式会社ドン・キホーテは、最短58分以内の配達サービス「majica Premium Now（マジカプレミアムナウ）」の提供を2017年2月22日から開始することとなった。

最寄り店舗から最短58分以内で商品を配達

　ドン・キホーテグループは、オリジナル電子マネー「majica（マジカ）」会員をはじめとしたドン・キホーテグループ店舗を利用する顧客にサービス向上および、顧客との接点を強化するためのサービスブランド「majica Premium」を提供している。

　「majica Premium」の第1弾サービスとして、各国の自宅へ商品を配送する訪日観光客向けECサービス「majica Premium Global（マジカプレミアムグローバル）」の提供を2016年10月に開始した。

　今回、第2弾サービスとして新たに提供を開始する「majica Premium Now」は、ドン・キホーテグループの店舗網やリソースを最大限活用し、専用サイトで注文した商品を配達先の最寄り店舗から最短58分以内で配達するサービスである（※）。2017年2月22日からはMEGAドン・キホーテ大森山王店（東京都大田区）でサービスを開始し、対象店舗および対象商品を順次拡大していく予定。

※サービス開始時はスマートフォン用majicaアプリからのみ利用することができる。店舗から半径約3kmのエリアは「58分配達」もしくは「2時間毎配達（指定した2時間の枠内での配達）」のいずれかの指定ができ、半径約3kmから半径約5kmのエリアは「2時間毎配達」となる。順次パソコンからの利用や対象エリアを拡大していく。

わずか2分の差が顧客を満足させる

　2017年夏以降は「majica Premium」第3弾サービスとして、従来の商品を顧客が希望するデザインや仕様に変更できる「majica Premium Design（マジカプレミアムデザイン）」の提供を予定している。

　EC業界では“スピード配送”が話題となっているが、Amazon.co.jp（以下、Amazon）の「Prime Now（プライム ナウ）」が代表的といえるだろう。このプライム ナウとは、Amazonの商品を最短1時間以内（※）に届けるサービスだ。しかし、今回のドン・キホーテによる「majica Premium」では、敢えて、１時間と言わずに、58分以内に商品を届ける、と宣言したところに、Amazonへの強烈な対抗意識を見て取る事ができるだろう。よほど、ドン・キホーテであれば、一番早いという印象づけをしたいとみえる。Amazonプライムナウや楽天の楽びん！などのサービスとともにスピード配送は、これら影響しあって、一層の過熱化が予想されそうだ。

※1時間便と2時間便とがあり、それぞれ配送料と指定できる時間帯が違う。