SBPS、オンライン決済利用者へ不正利用検知・保証サービスの無償附帯を開始

ECのミカタ編集部

ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社(以下SBPS)は、かっこ株式会社(以下かっこ)と提携し、SBPSのオンライン決済ASPを利用している事業者向けに、不正検知サービスを2017年5月より無償で提供することを発表した。これにより、 ECサイトにおける不正利用の減少を実現し、安心してECサイトを運営できる環境が整うはずだ。

 クレジットカードなどの不正利用は、現在のEC市場において至急命題と言える。EC市場の拡大に伴い、クレジットカードなどの不正利用による被害のリスクが増加中だ。近年では不正の手口が巧妙化していることから、EC サイトの不正対策ニーズが高まりを見せている。

 SBPSは、クレジットカードやキャリア決済など多彩な決済サービスを、70000を超える事業者に提供している。それらの既存サービスに加えて、かっこが提供する「Fraud Finder(フロードファインダー)」に専用のカスタマイズを施したサービスを、2017年5月より開始することが明らかとなった。
 かっこは、ビッグデータ解析を用いた不正検知サービスを提供している企業である。SBPSは、かっこと提携することにより、不正検知・保証がセットになったサービスを無償で附帯して、サービスのさらなるセキュリティ強化を狙う姿勢だ。

有償版にも匹敵する、安心のサービス内容

有償版にも匹敵する、安心のサービス内容

 不正検知サービスでは、専用ページに注文情報を入力するだけで、かっこのビッグデータと連動した不正審査をリアルタイムに行う。そして、「OK」「保留」「NG」のいずれかで審査結果が表示される。審査には、有償版の不正検知サービス「O-PLUX」と同様のデータベース・検知エンジンを用いており、無償とはいえ不正の検知にはぬかりない。

 また、同サービスはクレジットカード情報の非保持化にも対応している。ゆえにクレジットカード情報を使用することなく、高精度の審査をすることが可能だ。保留やNGとなった場合も理由が表示されるため、事業者はスムーズに出荷の可否を判断することができる。
 そして、審査結果がOKだったにもかかわらず不正利用が発生し、その結果、クレジットカード会社が利用代金の売上を取り消すチャージバックが発生した場合は、年間10万円までをSBPSが負担する。

 不正利用を未然に防ぐことができるだけでなく万が一の被害にも対応し、事業者の損害を最小限に抑えることができるのが当サービスの特徴だ。

負担は最少限に、安心は最大限に

 クレジット取引セキュリティ対策協議会は、クレジットカード情報を保持するすべての事業者に対して、クレジットカード情報の非保持化をはじめとして、多面的・重層的な不正使用対策を求めている。
 とはいえ、不正対策は負担がかかるのも事実だ。これからは、厳重な不正対策を一括で実現することができる、SBPSが提供するような決済サービスが求められてくるはずだ。
 
 不正利用によるリスクや対応費用、業務負担などが上がっている昨今である。EC事業を安心して行うことができる、SBPSのような付加価値の高いサービスは今後より一層求められることだろう。


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