セブン-イレブンがセイノーと提携 御用聞き&お届けサービス開始

石郷“145”マナブ

 先日、生鮮食品をすぐ届けるサービスを先日、Amazonが発表したが、Amazonの強みを生かした、生活者の利便性を向上させるものだった。昨日、セブン−イレブンが発表した内容もまた、それとは違った形で、自分たちの強みを生かしたサービスだ。

 セイノーホールディングス株式会社は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと業務資本提携契約を行い、御用聞き、お届けサービスの拡大を行うことを発表した。

 それによると、一定エリアのセブン−イレブン加盟店に対して、「ハーティスト」と呼ばれる担当を用意し、各店舗のお届けサービス、御用聞きをおこない、「ハーティスト」はそのお届け車両、担当店舗を拠点に動いていく。商品のお届け以外の内容としては、御用聞き、チラシ配布、見守り活動、といったところだ。

セブン-イレブンがより街に密着した生活拠点に

 このサービスを展開する以前にも、セブン-イレブンでは、2000年からお届けサービス「セブンミール」を展開し、セイノーホールディングスでも2011年から「お買い物サービス」として、地域に応じた御用聞き、商品のお届け、見守りなどは行なっていたが、両社が培ってきたノウハウが、今回リリースされる企画によって、よりクオリティの高いものとして結実する。

 こういったショッピングにまつわるサービスの多様化の背景には、少子高齢化の進行や単身世帯の増加、女性の就業率の上昇など、社会変化をする中で、ショッピングに困る人が増加していくだろうとの予測にある。そして、地域になくてはな らない存在「地域のコンシェルジュ」を提供するサービス事業を確立するとしている。

2019年2月末までに全国3,000 店舗へ拡大

 なお、それにあたって、セブン‐イレブンのお届け専用会社として、セイノーホールディングスグループ100%子会社のGENie株式会社が設立された。今後のスケジュール感としては、2017 年3 月末現在、広島県他一部エリアの約150 店舗でテストを実施 、2019 年2 月末までに全国3,000 店舗へ拡大したいとしている。

 セブン-イレブンを拠点に、日常が変わり、生活インフラとしてコンビニの役割が拡大し、同時に配送会社のあるべき姿も変わっていくのかもしれない。注目だ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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