「ヤフオク!」で参加者を限定したオークションが開催できる「メンバーズオークション」が公開

ヤフーは7月8日、同社が運営する「ヤフオク!」において、参加者を限定してオークションを開催できる新機能「メンバーズオークション」を公開した。

主催者が参加者を自由に指定することが可能

「メンバーズオークション」は、一般公開せずに限られたメンバーのみを対象にオークションを開催できる「ヤフオク!ストア」向けの新機能。

同機能では、主催者(ヤフオク!ストア)が、システム上で発行されるシリアルコードをメールマガジンなど任意の方法で対象者へ配布することで、自由に参加者を指定できる。シリアルコードを受け取った対象者が、それをウェブ上で入力することでオークションへ参加することができる形となる。

「ヤフオク!」ストア出店契約が完了していれば利用可能

なお、シリアルコードを利用しない認証ページによる手続きも可能とのことだ。同機能は「ヤフオク!」ストア出店契約が完了していれば、特別な手続きなく通常のオークションと同様に開催でき、競り・固定価格どちらでも利用できる。

初期費用や出品手数料はかからず、通常落札システム利用料の5%(税別)に加えて、メンバーズオークションシステム利用料3%(税別)が発生する。

コレクター向けのオークションなど、様々なシーンでの活用を想定

ヤフーは、既存のヤフオク!ストア販促イベントとしてだけではなく、コレクター向けの高級車や美術品などのオークション、イベント来場者・会員・読者限定のオークションなど、様々なシーンでの活用を想定する。

なお、同機能の公開にともない、メーカー余剰在庫や返品商品の買取と卸売を行うバリューも出店し、ヤフオク!ストア向けの卸販売を主力にした「リバリューBizモール」として、メンバーズオークションを利用する予定だ。

オークションに参加する入札者にとっては、自分だけに公開されている“特別なオークション”という心理が働くことから、購買意欲が高まるのではないだろうか。ネットショップ運営者が同機能を利用すれば、「顧客の囲い込み」にも繋がる有効な手段となるかもしれない。