バロックジャパン成長の理由〜村井社長自ら語る経営論(「IFF MAGIC Japan 2017 にて)

石郷“145”マナブ

 UBM Japan株式会社と株式会社繊研新聞社は、28日まで、世界最大のファッションイベント「IFF MAGIC Japan 2017 Spring」を開催している。その中で、株式会社バロックジャパンリミテッド 代表取締役社長 村井博之氏によるセミナーがあるということで、潜入してみた。セミナーは「試行錯誤から学ぶ経営」という内容となっていて、非常に興味深いものだった。

 バロックジャパンリミテッドといえば、SHIBUYA109でブレイクした「MOUSSY」や「SLY」等でお馴染みのファッションブランドを生み出した企業だが、同社は「MOUSSY」の立ち上げからわずか4年で100億を達成し、一躍その名を轟かせた。今回セミナーに登壇した村井博之氏はその立ち上げの後、2006年に、経営参加した人物だ。最初の成長を持続的な成長に変えていったと言って良い。

「AZUL by moussy」誕生秘話

 彼がまず、当時主張したのは、『バロックジャパンリミテッドは「MOUSSY」、「SLY」、「RodeoCrowns」、「rienda(リエンダ)」といったギャル向けブランドが今は受け入れられているが、そればかりでいいのか?』ということだった。

 氏がいうには、流行ビジネスだけではない、地に足がついたマスマーケットに近いリアルクローズを、という意向で、それを受けて「AZUL by moussy」を2008年から開始したのだ。氏が振り返るに、入社以来、唯一、社員と対立した議題だったという。社長の提案に、全役員反対し、販売員まで反旗をひるがえす状態となったが、氏は地道に、全国で、「タウンミーティング」(という名の販

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記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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