【DHL × PayPal】eBayでの国際輸送費用オンライン決済開始

ECのミカタ編集部

国際航空貨物輸送会社、DHLジャパン株式会社(本社:東京都品川区、以下DHLジャパン)とPayPal Pte. Ltd.(本社:シンガポール、以下「ペイパル」)は、「eBay」(イーベイ)を通じた日本企業の海外への販売を支援するイーベイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「イーベイ・ジャパン」)の顧客向けに、日本発国際エクスプレス配送料金のペイパルでのオンライン決済を、2017年5月15日より提供開始すると発表した。

 世界的なECの広がりとともに、日本でも、越境EC市場へ参入する企業、特に中小企業・小規模事業者が増えている。このたび、DHLジャパンとペイパルは、eBay利用事業者の国際エクスプレス配送の決済にペイパルを導入し、日本の海外通販事業者の配送料金の支払いを、一括かつオンライン上で全て完了させることで、利便性の大幅な向上を図り、日本の特に中小通販事業者の越境EC事業の成長を強力にサポートしていくと発表した。

 イーベイ・ジャパンでは、輸送オプションの拡充、物流決済手続きの簡素化推進により、eBayを通じた越境ECに取り組む通販事業者向けサービスを強化し、他マーケットプレイスとの差別化を図るとしていて、今回の連携に強い期待をにじませている。

小回りの利く配送と手軽な決済で、顧客満足度の向上・リピート率向上を

 近年の越境EC貨物取り扱いの急激な増加に対応すべく、DHLジャパンでは、昨年12月に、個人向け国際EC配送の需要に特化した新サービス「オンデマンドデリバリー」の開始を発表した。既に東京、大阪、名古屋を含む全国の主要都市への導入を完了し、今年前半中の全国展開を進めているところだ。

 「オンデマンドデリバリー」は、海外通販サイトなどで購入した荷物受け取りの際、日中不在がちな個人ユーザーが事前に配達予定日を知ることができ、また都合に合わせてその荷物の受け取り方法を選べる利便性の高いサービスだとしている。その小回りの利かせ方と、今回のペイパルとの連携で支払いもかなりスムーズになる。三社の長所を思いっきり持ち寄り合う形だ。

越境EC事業者が割くべきリソースを再度考えさせてくれる今回の連携

マーケット・物流・決済の環境を整えることにより、通販事業者にとっての顧客満足度の向上・リピート率は自ずと向上してくる。ショッピングと一体化した国際エクスプレス配送料金決済は日本初だ。

イーベイ・ジャパンの佐藤丈彦氏は、「今回の国際配送費用のオンライン決済開始により、事業者の皆さまにより優れた体験を提供できるものと考えています」と自信をのぞかせている。越境EC事業者にとって決算周りはどうしても煩雑な作業であるし、こうした一つ一つのサービスの向上はすぐにでも取り入れるべきだろう。リソースを割くべきポイントを再度気づかせてくれるような、そんなサービスのローンチであると感じた。

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