食べチョクで「オーガニック野菜」と「想い」を産地直送

ECのミカタ編集部

株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都世田谷区、以下ビビッドガーデン)は、最高品質のオーガニック農作物を生産者から直接購入できる産地直送サービス「食べチョク」のベータ版を、2017年5月23日にリリースすると発表した。

 ビビッドガーデンは、「色鮮やかな農地を、もう一度。」をコンセプトに、農業の抱える課題をIT技術を活用し解決していく会社だ。この度、第一弾の取り組みとして、オーガニック農作物に特化した今までにない産地直送サービス「食べチョク」を開発した。サイトから会員登録をし、商品一覧から気に入った農家さんの野菜セットやお米、果物を選んで注文すると、およそ2〜4日後に登録した住所に商品が届く。今後、各種機能の追加やスマートフォンアプリの提供を予定しているという。

ここが違う!「食べチョク」3つの大きな特徴

ここが違う!「食べチョク」3つの大きな特徴

(1)農家が収穫当日に箱詰め。どこよりも鮮度抜群
 なるべく収穫したばかりの状態でユーザーが商品を味わえるように、既存の産地直送サービスのように箱詰め用の倉庫を介すことをしないという。農家さんに箱詰めをお願いし、収穫当日にユーザーに直送することで、どこよりも鮮度の高い農作物を届ける事ができるという。

(2)オーガニックな農法で栽培*された、高品質の農作物のみを厳選
 掲載商品は、有機栽培や自然栽培などの農法で生産されたオーガニック農作物のみ。代表自ら農地に足を運び、「安心な食べ物を届けたい」という強いこだわりをもった生産者だけを厳選して登録している。
(*自然栽培・有機栽培・無農薬栽培・特別栽培を指す)

(3)年間100種類の生産者も。「少量多品種」の“隠れ”良農家に出会える
 食べチョクでは、品種ごとの生産量は少ないが、高品質な農作物を生産している小規模農家に着目した。中には、年間数十〜100種類もの多品種生産をしている生産者もいるという。お気に入りの“隠れ”良農家を見つけ、まるで実家から直接送られてくるような感覚でコミュニケーションを楽しめる。

一次産業×ECの強み。商品と想いを届ける

一次産業×ECの強み。商品と想いを届ける

 生産量の少ない小規模農家は、高品質の農作物を作っていても量が担保できないために販路が限られ、収益化に課題をもっている。そうした状況のなか、消費者からは直接販売の需要があり、SNSなどを使用して生産者と消費者が直接売買している状況に目を付けたという。食べチョクはオーガニック農作物に特化した今までにないマーケットプレイスを提供し、質の高い生産者に正当な利益を還元することを目指している。

 ビビッドガーデンの代表を務める秋元里奈さんの実家は、かつて神奈川県相模原市で農家を営んでいた。“農家”という職業に誇りをもち、自慢の畑だと思っていたものの、市場出荷のみでは持続が難しく、現在は遊休農地となってしまっているという。「同じ悩みを抱える生産者の力になりたい。そしてもう一度、自慢の畑を取り戻したい」という強い想いから、食べチョクは生まれた。かけがえのない一次産業を盛り上げるべく、今後も様々な事業の展開を予定している。

 こうした一次産業にも目を向けることができ、遠く離れた消費者にも、商品と想いを届ける事ができるのがECの良さだろう。社会的にも意義のあるこうした取り組みは、純粋に応援したいという気持ちになる。乾いた生活に潤いを与えてくれる優しさ溢れるサービスに、記事を書いていて、なんだかほっこりした気分になれた。

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