WOVN.ioと楽一番が提携。ボタン1つで海外物流対応へ

ECのミカタ編集部

WEBサイト多言語化開発ツール「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」を運営する株式会社ミニマル・テクノロジーズ(東京都港区)と株式会社アドウェイズ(東京都新宿区)のグループ会社で、海外配送サービスを手がける株式会社楽一番(東京都新宿区)は、業務提携を開始し、ECの海外展開・拡販サポートを強化していくことを発表した。

 これまでEC事業者が独自で海外対応をするには、高コスト且つ、運用開始までに数ヶ月かかるケースも珍しくなく、ハードルが高いとされてきた。その多くの問題を解決してくれるサービスの業務提携が発表された。それが「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」と「楽一番」の連携だ。

 WOVN.ioを利用することで、ECサイトのような更新頻度が高く、ログイン認証やレコメンド機能のような複雑な作りのサイトであっても、低コスト且つ短期間で多言語化することが可能になる。

 楽一番では、EC運営者やEC事業者が海外出店コストや在庫リスクを負うことなく、国内ユーザーへの販売と同じような“国境を感じさせない”海外配送サービスを提供している。

翻訳から発送までの海外対応オペレーションをワンストップで

翻訳から発送までの海外対応オペレーションをワンストップで

◆利用方法
1、WOVN.ioに会員登録(無料)
2、管理画面にて、対象サイトを登録・WOVN.ioをサイトに導入(コード挿入orライブラリ追加)
3、翻訳作業(機械翻訳・プロ依頼・自分で翻訳)を実施
4、プロジェクトセッティング画面より、「海外配送・楽一番」をON
5、公開

◆海外在住ユーザーの商品受取り方法
1、ストアから商品を選択
2、楽一番のバナーをクリックし、楽一番に会員登録。配送先に取得した日本国内(楽一番倉庫)の住所を使用。
3、海外の指定先(自宅、コンビニ等)で商品を受け取る
※海外IPからのアクセス時には自動的に楽一番のバナーが表示される

 今回の連携で、海外ユーザーへの商品発送・多言語カスタマーサポートが可能となり、越境ECでの売上拡大を狙えるようになった。EC事業者が翻訳から発送まで煩雑な海外対応オペレーションをワンストップで実現できるようになる今回の提携の意義は大きいはずだ。

より広い視野が求められるこれからの越境EC

 経済産業省が2017年4月にまとめた調査によると、米国の消費者による日本及び中国事業者からの越境ECによる購入額は1.0兆円(前年比15.2%増)、中国の消費者による日本及び米国事業者からの越境ECによる購入額は2.2兆円(前年比32.6%増)となり、日本の海外向けネット通販は今後も伸びると見込まれている。

 今回紹介したサービス等を利用していけば、ECサイトの多言語化も非常に簡単で、商品発送も包括的にカバーしてくれる。こういった技術の進歩、サービスの連携で、EC運営者もユーザーも手軽に海外越境ECを使えるようになってきた事が、消費額を伸ばし続けている大きな要因だろう。まだ当分この世界進出の波は続く。これから先、ECはさらに広い視野をもって活動する事が求められてくるのではないだろうか。

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