「フリル」と「aucfan.com」データ連携開始。フリマアプリとオークションの価格⽐較が可能に

ECのミカタ編集部

 楽天グループの株式会社Fablic(以下、Fablic)は、フリマアプリ「フリル(FRIL)」を運営する。同社はフリルにおいて、6⽉22⽇から「aucfan.com(オークファン)」へデータ提供を開始する。aucfan.comは、株式会社オークファン(以下、オークファン)が運営するショッピング・オークション⼀括検索・⽐較サイトである。このデータ提供によって、フリルに出品される商品情報をaucfan.comで検索できるようになる。それと同時に、オークションサイト・ショッピングサイトなどの、取扱商品・価格を⽐較できるようになる。

 フリルは、洋服・靴・財布をはじめとして、様々なファッションアイテムを、通販感覚で手軽に売り買いができるフリマアプリだ。スマートフォン上で、不要なものや売りたいものを、3分ほどで⼿軽に出品することが可能だ。そのほかにも、探していたブランド物や商品を格安で購⼊することもできる。2012年7⽉よりスタートしたフリルは、ユーザーの⼝コミにより広まり、現在ダウンロード数は700万(2017年6⽉時点)を超えている。

 2016年10⽉より、フリルは販売⼿数料を無料にした。その理由として、楽天株式会社(以下、楽天)が、フリル運営元のFablicを子会社したことが関係する。これにより、フリルは楽天の「ラクマ」と同様に、楽天グループのフリマアプリとなった。楽天が以前から運営するラクマは、スタート当時より販売手数料が無料である。それを受け、フリルは期間限定で販売手数料が「0円」のキャンペーンを実施。

 キャンペーン当初、販売手数料無料化は10月1日〜12月末までとされていたが、販売手数料の無料化により利用者が増加。そして、キャンペーン継続を求める、数多くの要望があった。その要望に応え、販売手数料無料を継続することで、フリルはユーザー数No.1のフリマアプリを目指している。

手数料無料に対するユーザーの声を反映

手数料無料に対するユーザーの声を反映

 手数料無料を実施した後、フリルでは利⽤者約1万⼈を対象にした意識調査を行った。その結果、出品者の72.5%が「他のフリマアプリよりも安く値付けをしている」ことが判明。また、購⼊者の71.1%が「他のフリマアプリよりも安く購⼊できるようになった」と考えていることもわかった。
 その⼀⽅で、フリルには1⽇に数⼗万点の出品がある。そのため、数多くの商品群から「お得な価格の商品を⾒極めるのが難しい」という声も寄せられていた。
 今回のデータ連携では、aucfan.comでの相場検索を可能にする。これにより、フリルでのお得なショッピングを、ユーザーがさらに楽しめるようになる。ユーザーは、ECサイトの使い勝手に敏感だ。さらに使いやすくなったフリルは、今後のEC業界で存在感を増していくに違いない。

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