AIの活用でリピーターを呼び戻すサービス「UMARU(ウマル)」リリース

ECのミカタ編集部

 株式会社ファインズ(本社:東京都渋谷区)は、株式会社Lyzon(ライゾン)(本社:東京都文京区)と共同開発したAIを活用して店舗などのリピーター客アップを図るツール「UMARU(ウマル)」の提供を、6月28日(水)に提供を開始すると発表した。

 ファインズとLyzonが共同開発し、6月28日(水)から提供を開始する「UMARU(ウマル)」は、AIの活用で簡単な初期設定と来店時登録だけで新規顧客をリピーターに変えるツールだ。

 従来の顧客管理サービスやメールマガジンの配信とは何が違うのだろうか?というと、まず導入店舗は「これまでの業務に新たな手間や負担なく顧客データを蓄積することができる」という点。それと、「AIの活用で顧客1人ひとりにあわせたタイミングでメッセージやクーポンを配信してくれる」という点だ。

 不特定多数に同じ内容を送るメルマガとは異なり、AIが顧客の行動予測を行い各お客様のベストなタイミングを絞ることができるため、効果的なアプローチが可能になる。また、埋もれてしまいがちなメールではなく、SMS(ショートメール)を使用することで到達率含めてのコンバージョン率が従来のものに比べて高くなることも見込まれているという。

導入に際して必要な設定と、それを活用するためのフロー

 そして導入・活用する店舗は、次のようなシンプルかつわかりやすいプロセスだけで新規顧客のリピーター率アップが実現できる。

1)初期設定
客数や料金、割引やクーポン、メッセージの内容など店舗に関する情報を設定
2)来店客の登録
新規顧客からアンケートで得た情報を、タブレットもしくはパソコンで入力。入力やインポートがすんでいる既存顧客は来店記録のみ。
3)顧客に来店を促すクーポンやメッセージをタイミングよく配信
顧客が行きたくなるタイミングや、離脱しそうなタイミングをAIが解析し、クーポンやメッセージを配自動で信してくれる。

現状のリアル店舗とECサイトの差。そこに目をつけた「痒い所に手が届くサービス」

現状のリアル店舗とECサイトの差。そこに目をつけた「痒い所に手が届くサービス」

 使いやすいUI/UXの採用で業務への支障や新たな負担が少ない点も「UMARU(ウマル)」の良い点だろう。初期設定と顧客情報をもとに、AIが自動でマーケターの役割を果たします。また、既に導入・活用している予約システムとの連携も今後出来るように開発を進めているという。

 こうしたマーケティングはECサイトにはよく搭載されているが、実店舗においては多大な労力と、定型文のようなメッセージにより成果を上げられていないのが多くの店舗の現状だ。実際は顧客の情報を集めるだけでも一苦労だ。個人情報の入力が必須のECとはやはり勝手が違う。

 しかしこういった所にメスを入れていかなければ下降気味の消費行動を促すことは難しい。実際の現場の人間では手一杯で対応することができないマーケティングの部分をAIで解決してくれる。という痒い所に手が届くサービスだと感じた。

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