スシローはなぜ「楽びん!」での出店を選んだのか 〜商品の強みを理解せよ〜

ECのミカタ編集部

 株式会社あきんどスシロー(本社:大阪府吹田市)は、スシロー烏山店を対象に楽天株式会社が展開するフードデリバリーサービス「楽びん!」にて、『お持ち帰りセットメニュー』、『お持ち帰り揚げ物メニュー』のデリバリーサービスをスタートすると発表した。

 スシローも内食事業に本格的に参戦の格好だ。夏休みなどの人が家に集まりやすい時期を狙っての新サービスのリリースとなった。スシローが今回新たにサービス提供を開始したのは楽天が運営する「楽びん!」だ。スシロー烏山店を対象に『お持ち帰りセットメニュー』と『お持ち帰り揚げ物メニュー』のデリバリーサービスをスタートさせた。

 商品の注文は、ウェブサイト「楽天デリバリー」、もしくは「楽びん!」アプリから簡単に行うことができ、当日注文は1,500円(税込)以上、事前予約は4,000円(税込)以上から注文することができる。さらに、当日注文では楽天スーパーポイントが10倍、事前予約では20倍になるため大変お得だという。

 「楽びん!」は東京都内の6区(港区、渋谷区、世田谷区、品川区、新宿区、目黒区)全域(対象店舗約850店)で展開しているフードデリバリーサービスが充実している。そのフードに対応している「レストラン」と24時間日用雑貨や薬などを扱う「楽びん!ショップ」とがある。配送エリアを絞っていることもあって、かなり迅速に配達されると好評だ。配送料も390円〜と使いやすい上に2,500円以上の注文で配送料が無料になる点もユーザーにとってはありがたい点だろう。

配送業者とEC事業者。それぞれの特性を生かしたサービス展開を

配送業者とEC事業者。それぞれの特性を生かしたサービス展開を

 再配達問題や人手不足により配送業はいま大きな転換期を迎えていると言えるだろう。ユーザーが配送に求めるレベルは相変わらず高い。しかし何とかしてAmazonや楽天は自社配送の手段を模索している。一方で、これはECの需要が年々高まっているという証拠でもあり、事業者はこの市場にどうやって乗り込むのかが求められている。結局は訴求力のあるコンテンツこそが生き残っていけるのではないだろうか。

 それを考えた時に、提供スピードで味に大きく影響が出てしまう「お寿司」という商品を届けるにあたって、スシローが配送スピードに定評のある「楽びん!」を選んだことに納得がいく。商品の特性と配送業者の特性の相性なども考慮してECサービスを展開していくことも念頭に置いておかなければならないだろう。

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