ブレインパッド、 ForSight の本格的なインスタ分析に対応 。 通販業界で増すインスタの重要性

ECのミカタ編集部

 株式会社ブレインパッド(東京都港区、以下ブレインパッド)は、ソーシャルリスニング・プラットフォーム「Crimson Hexagon ForSight™ Platform」(以下 ForSight )について、今や20代の4人に1人が使用していると言われる「Instagram」の分析機能が強化されたことを発表した。これにより他のツールでは難しい本格的なインスタ分析が可能となる。
 また、本機能を利用して、本年春に開業した銀座最大の複合商業施設「GINZA SIX」について、「Instagram」と「Twitter」の投稿内容を簡易比較・分析した。

他のツールでは難しい本格的なインスタ分析が可能

他のツールでは難しい本格的なインスタ分析が可能

 ForSightは、米国・Crimson Hexagon社が開発し、ブレインパッドが国内唯一の代理店として、販売・導入支援を行っている。世界中で500社以上の企業やブランドが採用し、SNS、ブログやニュースサイトなど幅広いメディアの投稿を日本語・英語をはじめとする多言語で収集・分析することが可能。

 今回のインスタ分析に関する機能強化では、従来の単一「ハッシュタグ」を対象とした分析に加え、「Instagram」の公式アプリやその他国内の分析ツールがほぼ対応できていない「キャプション(説明文)」、投稿に対する第三者からの「コメント」、複数の「ハッシュタグ」を対象とした、本格的な分析が可能となった。

インスタ分析は若い女性のトレンドをつかむ重要な一手

インスタ分析は若い女性のトレンドをつかむ重要な一手

 「Instagram」は、現在全世界で約7億人が利用するなど、主要SNSではFacebookに次ぐユーザー数を誇る。国内でも約1,600万人が利用し、急速にユーザー数を増やしている。特に流行に敏感な10代・20代の女性が数多く登録していると言われ、多くの若者がファッション、美容、グルメ、旅行などの写真をキャプションや複数のハッシュタグとともに投稿している。

 そのため、企業の商品開発・マーケティング部門の担当者にとって、「Instagram」を分析することは、若者のトレンドをつかむ重要な一手となってきている。

銀座最大の商業施設「GINZA SIX」のトレンドを「Instagram」と「Twitter」で分析

 以下のグラフは、4月20日に開業した銀座エリア最大の複合商業施設「GINZA SIX」に関する、「Instagram」と「Twitter」の投稿数の推移を「ForSight」を使用し、分析したものである。

 「Twitter」の投稿数は、「GINZA SIX」が開業した4月20日前後は大きく伸びたものの、その後1週間程度で投稿数が減少してからは、大きな変動はない。一方、「Instagram」の投稿数は、投稿総数では「Twitter」に劣るものの、5月下旬から6月上旬にかけては開業当初に迫るほどの投稿数の盛り上がりができている。

 また、「GINZA SIX」の施設内に展示され各種メディアでも話題となった、前衛芸術家・草間彌生氏の展示に関する投稿について、「ForSight」の「関連性分析機能」を使ってその傾向の違いを探った。

 その結果、「Twitter」と「Instagram」のどちらの投稿にも「行く」「見る」「来る」他、共通のキーワードがたくさんあるものの、「Instagram」にはこれらに加えて、「楽しい」「可愛い」「好き」「美味しい」といった「感情」が投稿されているように見える。

 以上のように、「Twitter」と「Instagram」では、投稿者の行動パターンが異なるため、どちらか1つのソーシャルメディアを対象とした分析だけでは、本当のトレンドを見逃してしまう可能性がある。企業がソーシャルメディアを分析して消費者のトレンド、キャンペーンの効果測定などを行う場合は、複数の視点から見ることがより重要となる。

複数のハッシュタグで、より目的に合った投稿を発見、分析可能に

複数のハッシュタグで、より目的に合った投稿を発見、分析可能に

 「ForSight」を活用すれば、ハッシュタグ「#ginzasix」・「#銀座シックス」と「#草間彌生」の両方を含む投稿を的確に抽出・分析することができる。

 また、これまでは「GINZA SIX」について分析したい場合、「#ginzasix」などのハッシュタグが使われていないと分析ができなかった(左下)。一方「ForSight」は、ハッシュタグがなくても、キャプションやコメント部分に「GINZA SIX」に関する情報が記載されている投稿(右下)を、分析することが可能だ。

通販業界で増すインスタの重要性

 若者の間で流行しているインスタでは、ツイッターのような「近況報告」以外にも「ウインドウショッピング」という用途が広まっている。ECサイトのインスタアカウントをフォローすると、お勧めのおしゃれなコーディネートや可愛らしい雑貨の写真が、タイムラインに流れてくるのだ。インスタには購入ボタン等がないため、写真を見て「買いたい」と思った利用者は、ECサイトアカウントのプロフィール欄にあるURLからECサイトに飛び、購入するといった流れになる。

 通販業界でも、今後インスタの重要性はどんどん増してくるだろう。そんな中、 ForSight のようにより精度の高い分析ができるようになれば、その勢いに拍車がかかるに違いない。

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