「minne」にて「オカダヤ」が素材販売を開始。広がるCtoC ECへの企業進出

ECのミカタ編集部

「minne(ミンネ)」は、2017年7月19日(水)より、企業による素材販売を開始すると発表。まずは第一弾として、生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」のギャラリー『生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」をオープンした。

 また一つ興味深いニュースが入ってきた。ハンドメイドマーケット「minne」に生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」のショップがオープンすると発表があった。CtoCであるはずの「minne」に、なぜ個人ではない「オカダヤ」の参入が決まったのだろう。

 背景を掘り下げてみると、2017年上半期(1月~6月)の「素材・材料」カテゴリーの流通額は、前年同期比で143.5%に達しており、全カテゴリーの流通総額における前年同期比122.8%と比較しても、「素材・材料」の購入需要が増加していることが分かったという。

 また、作家の中には会社に勤めながら活動をしている方も多く、「材料を買いに行く時間がない」、「近くに手芸店が少ない」、「販売されている素材の種類が少ない」といった声が「minne」にも多く寄せられていたという。そこで「minne」は、作家が制作に集中できる環境を整え、これからハンドメイドを始めたい方も手軽に材料を調達できる環境を提供するべく、「素材・材料」カテゴリーにおいて企業の素材販売枠を設けることを決めたという。

 その企業素材販売枠の第一弾として、50万点以上の品揃えを誇る生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」の「素材・材料」カテゴリーでの販売が開始された。という流れだ。素材が充実することで作家の制作の幅が広がり、魅力的な作品が増えることで、購入者にとっては「minne」での買いものをより楽しむことができる、ということに繋がる。

「minne」のウェブマガジンでも大々的に「オカダヤ」を紹介

 「minne」が運営する “ハンドメイドマーケットの魅力を発信する”ウェブマガジン「minne mag.」では、ハンドメイド作家が「オカダヤ」の素材を使った作品制作の様子を公開する特別企画「素材から考える新作品」を配信。本日公開の第1回「素材から考える新作品『魔女のお手伝いセット』」を皮切りに、全3回にわたって掲載する予定だという。

 また、新宿にある「オカダヤ」本店の様子をご紹介する「【minneでも販売開始!】50万点の品揃えを誇る 生地・服飾手芸材料専門店『オカダヤ新宿本店』」も合わせて公開された。

勢いの増すCtoC ECに参入する企業が増加。業界全体の活性化へ

 CtoCハンドメイドマーケットである「minne」において、企業の素材販売が行われることで、ハンドメイドマーケットは更に発展を遂げるはずだ。CtoCの枠にとらわれない「業界ごと盛り上げる」という姿勢には非常に好感が持てる。

 業界内では今、BtoB ECも増加傾向があり今回の出店はそれと「同じ意味」であることも理解できる。「作家と買い手」、もちろん「minneとオカダヤ」にも大きな期待が募る今回の参入。今後はCtoC ECへの企業参入の流れが加速するだろうと予感させるグッドニュースだったように思う。

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