ファミリーマート等で「モバイルTカード」利用開始で、Yahoo!ショッピングに追い風か

石郷“145”マナブ

 Tポイントが各所でスマホで使えるように。キャッシュレスな世の中は、ヤフーにも味方するか?

 株式会社Tポイント・ジャパンは、今月、8月15日からファミリーマート、ウエルシア、洋服の青山で「モバイルTカード」が対応可能になると発表した。そもそも、Tポイント・ジャパンは、お客さまのライフスタイルに沿ったサービス提供を目的に、「Tポイント」や電子マネーサービス「Tマネー」、またTカードお買い物履歴やTカードクーポンなど、Tカードにまつわるあらゆる機能やサービスを、スマートフォンへ対応させていくモバイルシフト戦略を図っているという。

 中でも、「モバイルTカード」は、スマートフォンがTカードの代わりになるというもので、スマホが日常に浸透する中においては、より生活にこの Tポイントが密着する上で、欠かせない戦略だ。今回のファミリーマート、ウエルシア、洋服の青山で対応が発表されたことで、「モバイルTカード」対応店舗が「TSUTAYA」「ガスト」をはじめとした4,949店舗から25,328店舗となり、従来の約5倍の店舗数へと拡大するというのだ。

スマホとポイントとECが結びつく?

 Tカードを利用するお客さまは、スマホに「モバイルTカード」対応のアプリをインストールし利用手続きを行い、「ファミリーマート」「ウエルシア」「洋服の青山」などの店頭でバーコードを提示すると、Tポイントが貯まり、かつ使えるようになる。また、電子マネー「Tマネー」に対応している「ファミリーマート」「ウエルシア」では、同時にTマネーによる決済も可能となり、スマートフォン1台でTカードの機能やサービスを利用できるのだ。

 言うまでもなく、この気合の入りようは、他の店舗にも進出することを意識していることをうかがわせるものであり、また、スマホにおけるTポイントの活用を最大化させようとするものだろう。TポイントはYahoo!ショッピングとも連携しており、日常でTポイントの利用機会、また、Tポイントを通じてスマホを利用する機会が増えることは、ネット通販のYahoo!ショッッピングにおいても少なからず影響はあるだろう。

 対応可能になる日が、8月15日のYahoo!ショッピングの「5のつく日」であることは偶然かもしれないが、ヤフーユーザーであれば、Yahoo!ショッピングの利用を後押しすることにはなるだろう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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