「モバオク」の検索結果がより詳細に。リアルタイム性を高めた「goo Search Solution」

ECのミカタ編集部

 NTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、以下:NTTレゾナント)は、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」が、株式会社モバオク (本社:東京都渋谷区、以下:モバオク)の提供するオークションサイト「モバオク」に採用され一部先行導入されたと発表した。

 日本最大級のインターネットオークションサイト「モバオク」では、日々膨大な数の商品が出品・落札されている。新たに出品される、落札される、価格が変わる等、刻々と状況が変化する商品情報に対応し、正確な最新の情報が検索結果に表示される高精度なサイト内検索サービスが必要だったという。

 また、出品時の商品に関する情報は出品者それぞれが入力するため、同じ商品でも商品ごとに記載方法や記載内容が異なり、また誤記も発生する。これらの理由により、検索結果に出てこないなど「表記ゆれ」による機会損失を招いていた。「モバオク」では、このようなオークションサイト特有の課題を解決できる策をかねてより検討していたという。

 そこで採用されたのが「goo Search Solution」だ。NTTレゾナントが提供する高精度・高速のAI型ECサイト内検索ソリューションで、タイムラグを発生させず瞬時に商品情報が反映される「モバオク」のサービス特性に合わせて、リアルタイム商品情報更新機能をカスタマイズ開発し、提供した。

 この機能では、出品や落札による商品の入れ変わりや価格変動等、オークションサイト特有の刻々と変化する膨大な出品商品の情報を、即座に検索結果に表示することができるという。これにより、ユーザーは刻々と商品情報が変化するオークション中でも、最新の商品情報が反映された検索結果を閲覧することができ、スピードの早いオークションサービスを快適に利用することができる。

進化する「モバオク」を支えるカスタマイズされた「goo Search Solution」

 「goo Search Solution」では、クリック率やコンバージョン率などユーザー検索の行動分析からユーザーが探している商品を推測し、検索順位を上昇させるなど検索順位の最適化を行っている。しかし、「モバオク」の場合は一般的なECサイトとは異なり、特定の商品が落札されてしまうと同じ商品へ誘導することができない。

 そのため、表示順位の最適化についても「モバオク」のサービス特性にあわせてカスタマイズを実施。具体的には、商品が1つしかない「モバオク」の特性にあわせて、ユーザーの検索行動ログの分析結果や、カテゴリーや商品説明文のマッチ度合い等の情報から推定し、ユーザーが求めていると想定される商品を検索上位に表示させる。これにより、ユーザーは求める商品を選びやすくなった。

 また、各出品者それぞれが商品の情報を入力するためにおこる「表記ゆれ」については、「goo」の検索サービスの知見を活かした「表記ゆれ辞書」を導入することで、0件ヒットを防止した。

向上していくAIの技術と持ち合わせておくべき思考

 検索結果というのはPVや売上に直結してくる重要なものだ。オークションというリアルタイム性が求められるものに対して、これまでは正確に対応仕切れなかった部分もあったが、AIの技術を取り入れる事で解決に導いている。

 AI自体の技術もこれから向上していく。できなかったこともできるようになる。これからは感性とアイデアの時代になっていくのだろう。AIに奪われるという感覚ではなく、AIを使って何を始めようかという思考を持つ事が大切なのではないだろうか。

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