キャッシュバックサービス「monoka」がリリース。新たなネット広告事業のモデルとなるか

ECのミカタ編集部

 インターネット広告事業を展開する株式会社ファンコミュニケーションズ(本社:東京都渋谷区)は、2017年8月9日(水)、いつものお買い物がお得になるキャッシュバックサービス「monoka(モノカ)」の提供を開始した。

 ファンコミュニケーションズからリリースされた「monoka」が面白い。どういったサービスかというと、洋服やコスメ・食材などのネットショッピングの際に「monoka」経由で購入するだけで現金が戻ってくるというキャッシュバックサービス。ポイント還元ではなく現金キャッシュバックのため、交換の手間や利用制限、交換までのタイムラグがなく、口座登録をすれば最短即日に振込が可能だ。

 ポイントサイトと呼ばれる、商品購入やサービス利用に対してユーザーにポイント還元するサービスは以前より数多く存在したが、現金でのキャッシュバックサイトは運営者の利益が出づらいことからこれまで国内では広く一般向けには提供されてこなかった。

「monoka」の仕組みとこれからの展望

 ではなぜ「monoka」は現金でのキャッシュバックが可能なのかというと、自社で運営する国内最大級のアフィリエイトサービス「A8.net(エーハチネット)」の広告在庫を利用することでこの利益確保の問題を解消し、消費者によりメリットの大きい現金キャッシュバックサービスの提供を実現したということだ。

 「monoka」経由で購入可能なショップはサービス提供開始時点で100以上登録されている。今後も大手ショッピングモールなど、誰もが利用機会のあるショップを順次追加していく他、消費者にとって価値ある情報をキュレーションする「おすすめ特集」や「ショップニュース」などのコンテンツ発信を通じて、まだ知名度の低い新たなショップとの出会いを促進していく。

分かりやすくお得感がある「monoka」が支えるネット広告

 アフィリエイトと聞くと、よく構造や仕組みも理解せずに毛嫌いする人も多いが、シンプルな構造とキャッチーな作りにする事で、「monoka」の敷居はとても低くなっている。仕組みとしては「セルフバック」に近いのだが、大幅な工数削減で間口を広げることに成功している。

 インターネット広告やアフィリエイト業界はまだまだ伸びしろがある。企業もその広告費に実益が伴ってきている事を認知し始めており、ASPが扱う商品の幅も広がった。そんな中でも「monoka」は現金化までの工数が少ないため非常に手軽でわかりやすくユーザーにとってお得感がある。こうした仕組みづくりが明日のインターネット社会を支えていくのだろう。

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