BEENOSと日薬本舗が業務提携。 日本のコンテンツを台湾向けに輸出・卸事業を開始

ECのミカタ編集部

 BEENOS株式会社(本社:東京都品川区)と、台湾で卸事業や日本製品を主に取り扱うドラックストアを運営する日薬本舖股份有限公司(本社:台北市、以下:日薬本舗)は、日本発の製品・コンテンツの台湾での認知・販売を拡大させるため、台湾向け輸出・卸事業の実施に関する広範な提携を行うこととし、2017年10月16日に包括的業務提携に関して合意したと発表した。

 BEENOSグループは、海外の消費者が日本のECサイトで商品をスムーズに購入できるよう、言語・決済・物流のサポートをする2つのサービス「転送コム」・「Buyee(バイイー)」を運営しており、商品の海外発送数は業界最大規模の実績がある。中でも台湾は、発送数の上位エリアとなり、戦略的重点地域と位置づけ年々その規模を拡大させている。

 また、芸能人・専門家・アニメなどの“日本のコンテンツ”とのコラボレーション商品企画やライセンス管理を行い、メーカーやコンテンツホルダーがヒット商品を創出するためのサポートを行ってくれる。

 一方、日薬本舗は、台湾で日本製の医薬品、雑貨、食品などを販売するドラッグストアチェーンを34店舗運営しており、売上、店舗数ともに堅調に拡大中だ。また、台湾における商品のライセンスを多数保有しており、現地小売店への卸事業も行っている。

日本のコンテンツを欲している台湾ユーザーの架け橋に

 商品の安全性・信頼性の面から日本商品の人気が向上していることを背景に、両社は、「日本発の商品・コンテンツ」と「日本から商品を仕入れたい台湾企業」を繋ぐため、BEENOSグループが持つ日本国内における商品調達ネットワーク・商品企画力と、日薬本舗が持つ台湾における実店舗(ドラッグストア)や販売ネットワークとを連動させた、台湾向け輸出・卸事業を展開していくことになったという。
 
 まず第一弾の取り組みとして、両社は、BEENOSグループが保有するブランド「ECONECO」の台湾市場でのマスターライセンス独占代理店契約を締結し、台湾における総合的なブランド展開を図っていくとした。「ECONECO」のグローバル領域におけるブランドポートフォリオを強化し、グローバルでの成長を加速させていきたい考えだ。

 日本と台湾の関係は依然良好で、親日文化が根強い。越境ECとして自社で販売するよりも、今回の提携のような形で、すでにあるネットワークや強みを活かして展開するほうが、その土地の文化に合わせた売り方やユーザーに届くまでの距離が近くなることは確かだ。世界を見据えて事業を行っているBEENOSグループならではの発想と手段でもあるかと思うが、参考にしなければならない部分は多いだろう。

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