「Yahoo!ショッピング」がApple Payに対応。ECの決済はスマートで、より安全に

ECのミカタ編集部

 iOS版アプリ「Yahoo!ショッピング」が11月30日のアップデートで、Apple Payに対応したと発表があった。これにより、iPhone・iPadでよりスムーズで安全な買い物が可能となる。

 「Yahoo!ショッピング」の出店数は2017年9月時点で60万店を超え、国内最大規模のインターネットショッピングモールに成長している。それに伴いスマートフォンから利用するユーザーも急増した。

 「Yahoo!ショッピング」では、従来より「Yahoo!ウォレット」にクレジットカード情報を登録済みであれば、決済時に個人情報やクレジットカードの情報を入力する手間は不要だった。

 そして、このたびのApple Pay対応によってApple Payユーザーは「Yahoo!ウォレット」に未登録でもTouch IDおよびFace IDで認証するだけで、名前、配送先や連絡先、クレジットカード番号などを都度入力することなく支払いが完了することになる。

Apple Payの安全性と個人情報の保護

 一方で、ユーザーにとっての懸念事項があるとすれば「安全面」ではないだろうか。しかし、Apple PayをiPhone等の端末に設定した場合も、ユーザーが保有しているクレジットカード番号は、デバイスやAppleのサーバーに保管されることはない。

 ユーザーの端末には、各デバイス固有のアカウント番号が発行され、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュアエレメントに保管されている。利用時にユーザーのクレジットカード番号が、加盟店に通知されることもない。

 これによって快適で安全に、かつスピーディーで簡単に「Yahoo!ショッピング」を利用することができる。モバイルに最適化されたスムーズな購入体験を提供することで、「Yahoo!ショッピング」の成長はさらに加速していくはずだ。

手軽になる決済。ユーザーとのコミュニケーションをどう図るか

 多くのユーザーの利便性を考慮するならば、支払い方法の多様性は現代のECにおいて必須の対応だと言える。Apple Payを導入しているECサービスは、まだまだ「BASE」や「minne」など一部にとどまっている。「Yahoo!ショッピング」への導入で、ユーザーはどういう動きを見せるのだろうか。

 スマートペイメントの分野も様々なサービスが増えた。ショッピングのプロセスはこれまで以上に手軽さが求められるようになり、消費者のECに対する心理ハードルは下がってくる。ユーザーがショップと接する時間はこれまで以上に短くなる。そうした時にどういったサービスで心を掴んでいくか。事業者の腕が試される時代がくるのかもしれない。

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