『NETSEA』が『楽天B2B』事業の一部を承継。EC事業において高まるBtoB市場の重要性

ECのミカタ編集部

 株式会社オークファン(本社:東京都渋谷区)は、子会社である株式会社SynaBiz(本社:東京都渋谷区)が、2017年12月7日付で、楽天株式会社との間で、楽天市場店舗向けBtoB仕入れサービスである『楽天B2B』事業の一部(サプライヤーとの出展契約)を承継する吸収分割契約書を締結したと発表した。

 オークファンは、国内最大級のBtoB仕入れサイトである『NETSEA』事業や、滞留品・返品などのワケアリ品の流動化支援に特化した『リバリュー』事業を中心に、創業来の取引データを活用したマーケットプレイス事業に積極的に取り組んでいる。

 特に、オークファングループが主力市場として見込む法人在庫の流動化市場(滞留品、返品、アウトレット品等)は、22兆円程度の市場規模があると見込まれ、大きなビジネスポテンシャルを秘めている。

 NETSEAの既存の「バイヤー」の中には、数多くの楽天市場出店店舗が含まれており、楽天市場での販売時の仕入れサイトとして『NETSEA』を利用する企業も少なくない。また、一方で、NETSEAは食品や家電など一部の商品カテゴリーにおける商品出品点数がまだまだ少なく、「バイヤー」の仕入れニーズに十分応えられているとはいい難い実情もあった。

 今回、『NETSEA』に『楽天B2B』のサプライヤーが加わることで、両者の従来の相性の良さを最大限発揮しつつ補完することで、ますます「サプライヤー」「バイヤー」双方に支持されるマーケットプレイスへと成長を遂げる。

 今回の吸収分割は2018年3月30日の実行を予定しており、『楽天B2B』事業のサプライヤーとの出展契約はSynaBizの運営する『NETSEA』が引き継ぐ形となる。

『楽天B2B』から『NETSEA』へ。勢いを増すオンラインBtoB市場

 オークファンは、「Trade is No BORDER!(取引に境界はいらない)」をコンセプトに掲げ、「眠っている価値(モノ)を必要な場所(人)へ自由に移動させることができたら、もっとみんなが幸せになるのではないか」と模索しながら成長を遂げてきた。

 近年ではBtoBの巨大市場の参入に本格的に取り組んでおり、グローバル展開も進んでいる。この吸収分割によってその動きはますます加速するだろう。これからのビジネスにおいて「EC」というツールは更に重要な役割を果たすことになってくる。そうした時にBtoB-ECが支える要素の比率は必然的に大きくなる。今回の吸収分割はEC業界全体を未来を見据えた動きであり、多くの事業者にとって朗報となるはずだ。

 いよいよネットとリアル、また国内も海外においても境界は取り除かれようとしている。『楽天B2B』から『NETSEA』へ。オンラインBtoB市場はさらに勢いを増していく。

ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事