日本初EC出荷管理システム『Ship&co』のベルトラン社が1億円の資金調達を実施

ECのミカタ編集部

日本初EC出荷管理システム『Ship&co』のベルトラン社が1億円の資金調達を実施

日本初のEC向け出荷管理システム『Ship&co』を運営する株式会社ベルトラン(本社:京都市中京区、代表:ベルトラン・トマ、以下「ベルトラン」)は、スパイラル・ベンチャーズ・ジャパンから総額1億円の資金調達を実施したことを公表した。

資金調達で「弁当文化」の発信強化

フランス出身のベルトラン トマが代表を務めるベルトラン社は、伝統の息づく京都の街から日本の弁当文化を世界に向けて発信している企業だ。

2008年にECサイト『Bento&co』を立ち上げて以来、石川県加賀の職人による様々なデザインの弁当箱をはじめ、秋田の伝統工芸品「曲げわっぱ」など、多種多様な日本製の弁当文化、そして多彩かつ伝統が息づく弁当箱を100カ国以上のユーザーに届けている。

そのベルトラン社が、今回、パイラル・ベンチャーズ・ジャパンから総額1億円の資金調達を実施したことを公表したのだ。同社の今後の発信強化に期待がかかる。

越境ECに威力を発揮する『Ship&co』

越境ECに威力を発揮する『Ship&co』

「1日でも早くお客様の元にお弁当箱を届けたい・・・」そんな同社の想いの前に立ちはだかったのは、煩雑な発送業務だった。海外発送の場合は特に、荷受国毎に運送会社のサービスが異なるため、注文毎に送料や日数を比較して運送会社を選定した後、各運送会社のホームページで送り状を1件1件手入力する必要があった。

こうした一連の発送業務を軽減するため、代表のアイデアとエンジニアの技術を結集させて開発に乗り出したのが、クラウドベースの送り状発行システムだ。約2年間の準備期間を経て、使いやすさとデザイン性にこだわった完全オリジナルの出荷管理システム『Ship&co』が完成したのだ。

フランスをはじめ欧州圏での事業展開を加速

『Ship&co』の開発・導入により、佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便、FedEx、DHL、UPSなど、 名だたる国内外の大手運送会社と提携するという日本初の取り組みを実現し、運送会社の選定から送り状の作成まで、ワンストップで行えるようになった。

サイズと重量を入力するだけで、どの運送会社が一番早く、安く運んでくれるか、ひと目でわかる仕組みだ。また、ワンクリックで送り状やインボイスを発行できるようになり、これまで1件あたり3〜5分を要していた発送業務を、約20秒まで短縮することに成功したという。

同社は、今回の調達した資金を基に、オンプレミスでしか動かせないシステムを持つ大手物流会社とのAPI連携を強化していくほか、フランスをはじめとするヨーロッパ圏での事業展開も進めていくとしている。「日本の弁当文化をいち早く海外に発信したい」という真心から生まれた出荷管理システム『Ship&co』。その想いは今回の資金調達でより素早く、そして広く、世界に届けられそうだ。

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