「県民通販大調査2017」第2弾!県民性から紐解く通販との付き合い方【JADMA調べ】

ECのミカタ編集部

「県民通販大調査2017」第2弾!県民性から紐解く通販との付き合い方【JADMA調べ】

 公益社団法人 日本通信販売協会(略称:JADMA・ジャドマ、事務局:東京都中央区)では、全国47都道府県ごとの、通販利用の実態を把握することを目的に、昨年に引き続き、直近1年で通販を利用したことがある20代から60代の男女計10,000人を対象にしたインターネット調査を行った。この調査結果をもとに、県民性データアナリストである久保哲朗氏が、通販利用状況を県民性の観点から分析している。

 前回も好評だったJADMAの「県民通販大調査2017」のレポート第2弾が公開された。全国47都道府県ごとの、通販利用の実態を把握することができることもあり、マーケティング活動において参考になる記載が多い。(第1弾の記事はコチラ→https://ecnomikata.com/ecnews/16605/

 今回も充実の内容で非常に分かりやすくまとめられているので、マーケティング担当者は目を通しておくと良いだろう。

「ネット通販 健康オタク県」VS「リアル店舗 健康オタク県」

「ネット通販 健康オタク県」VS「リアル店舗 健康オタク県」

健康食品・サプリメント(健食)の購入者のうち、ネット通販の利用頻度が多い「ネット通販 健康オタク県」1位は【鹿児島】で、利用率は30.1%であった。一方、リアル店舗の利用頻度が多い「リアル店舗 健康オタク県」1位は【山形】で、利用率は32.8%であった。全体の傾向としてはリアル店舗派が33都道県もあり多かったという。

 この結果に対して、県民性データアナリストである久保哲朗氏は「鹿児島県民は、店舗での買い物時間が全国46位と、あまり外へ買い物に出ない傾向がある。また、病院数と看護師の数がともに全国 2位と医療が充実しており、健康を気に掛ける機会が多いと思われる」とコメントしている。

「ネット通販 エンタメ県」VS「リアル店舗 エンタメ県」

「ネット通販 エンタメ県」VS「リアル店舗 エンタメ県」

 CD・DVD の購入者のうち、ネット通販の利用頻度が多い「ネット通販 エンタメ県」1位は【岡山】で、利用率は30.4%であった。一方、リアル店舗の利用頻度が多い「リアル店舗 エンタメ県」1位は【群馬】で、利用率は31.5%となった。全体の傾向としてはネット通販派の都道府県が、約6割を占める結果とになったという。

 この結果について久保哲朗氏は「岡山県民は、楽器・CD・レコード店舗数が全国36位と店舗の数が比較的少ないことが、ネット通販における購入率の高さにつながっていると考えられる」としている。また、岡山はピアノ普及率でも全国4位と、音楽に関する関心も高いことも理由に挙げた。

 「ネット通販セール大好き県」VS「ネットオークション・フリマ大好き県」

 「ネット通販セール大好き県」VS「ネットオークション・フリマ大好き県」

 「ネット通販のセールをどの程度利用しますか?」と聞いたところ、利用頻度の1位は【京都】。また、ネットオークション・フリマの利用頻度の1位も京都であった。一方、「ネット通販セール利用頻度」が最も少ないのは、【佐賀】であったという。

 ネット通販セールとネットオークション利用率が全国1位の京都は、大学生の数が全国1位。非正規雇用率でも3位と、通販でかしこく買い物をして、家計を上手にやりくりしている模様。「ZOZOTOWN」で行われた、購入者が送料を決める「送料自由」サービスで、実際に設定された送料の平均額のランキングにおいて、京都は全国43位。かなり低い送料を設定しており、“安値”にこだわりがちな県民性であるとしている。

データを読み解く重要性とECショップに活かす想像力

 同じ県でも、今回の調査結果が当てはまる人と、そうでない人といるとは思うが、こういった傾向が出ることは非常に興味深いなと思う。久保哲朗氏の見解も「的を得ているな」と思わせる理由が並び、納得感が増した。

 データの示す情報を、「なぜそういう結果が出たのか」きちんと掘り下げることが大事だなと常々思う。そこには必ずそういう傾向がでる理由が存在していて、それを解読できていれば対策を施すことができるはずだ。思考停止が最も恐ろしいということは読者の皆様は理解しているとは思うが、こうしたデータをもとに自社のショップ運営に活かしてみて頂きたい。

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