【比較してみた】メルカリ/ラクマ/フリル 特徴と違い

今、アツいフリマアプリ市場。フリマアプリというCtoC市場の拡大は、消費者の購買心理・行動に影響を与え、BtoCのEC市場にも変化をもたらしている。フリマアプリでも代表的なのが、メルカリ・ラクマ・フリルの2つのサービスだ。この3つのサービスの特徴を比較し、新たな動きを追っていく(2016年9月12日更新)。

三大フリマアプリの動向

 フリマアプリの中でも早い時期にスタートしたのがフリル。ファッションアイテムを数多く取りそろえ、ファッションフリマNo.1の存在だ。一方、メルカリやラクマは総合的な品ぞろえで、メルカリはサービスの拡充に積極的に動きフリマアプリとして最大級の規模を誇り、ラクマは楽天が運営するフリマアプリとして楽天ユーザーに便利な展開をしている。

 そのように各社とも自らの特徴を活かした展開をしていたところ、2016年9月、フリルを運営するFablicが、楽天の完全子会社となり、楽天グループに加わった。これにより、フリマアプリ市場に小さくない変化がもたらされることが予想される。日本最大級のフリマアプリであるメルカリが、今後、何か新しい動きを見せるのか、ラクマとフリルは同じ楽天グループのフリマアプリとして、どのような違いを出していくのか、注目されるところだ。

 ここでは、現時点(2016年9月12日)での各社の提供するサービスについて、特にEC事業に関係の深い、決済方法と配送方法という点を重視して、比較する。

何が違う?各社のサービス

※メルカリ、ラクマ、フリル【比較表】詳細はこちら。
https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9089

 まず特徴的なのが、ラクマでは販売手数料もかからないという点だ。通常、フリマアプリはこの販売手数料で利益を出すものだが、ラクマは楽天が運営するフリマアプリであるため、楽天経済圏の中で、販売手数料に頼らない形が可能になっていると考えられる。ラクマはフリマアプリの中では後発組であるため、まずは利用者数を増やしたいという狙いもありそうだ。2016年9月の、楽天によるフリル運営元のFablic子会社化も、この狙いの中にある施策なのではないだろうか。

 決済方法では、携帯キャリア払いの有無や、フリルのLINE Pay対応などの違いがある。楽天はもともとモールの存在が大きいが、ラクマもフリルもアプリありきで始まったサービスであるため、スマホとより親和性のある決済方法が必要だと考えられる。また、各社ともに自分達が発行するポイントを使用できるが、ラクマで使用できる楽天スーパーポイントは、楽天会員にとってはかなり便利に使えるところだろう。また、フリルでは「フリルカード」を発行しているのも特徴だ。

 そして配送方法。上表から分かるように、各社ともに独自の配送プランを組み、通常の配送よりもお得な料金帯で、全国一律の料金で利用できるようになっている。ここでは、ヤマト運輸とファミリーマートが積極的な提携を見せている。料金だけでなく、宛名書きが不要であったり、商品代金を保障してもらえたり、かなり便利に使えるようになっている。メルカリでは、匿名配送ができることに加え、出品の際に自宅への集荷も可能という点が特徴的だ。独自の配送プライン以外の通常配送も利用可能だが、お得さ・便利さを考えれば、これらのプランを利用するのが一番だと思われる。

※メルカリが自宅から発送可能に!新サービス詳細はこちら。
https://ecnomikata.com/ecnews/9619/

フリマアプリとEC業界への影響

 フリマアプリは現状ではC2C市場なので、B2CのEC業界にはすぐに直接の影響は及ぼしにくい。だが、その仕組みはB2Cのサービスとも相通ずるものがある。実際、メルカリ・ラクマ・フリルとも、Webサイトからの出品も可能になり、ラクマではAIによる出品商品のカテゴリの提案、フリルではフリマアプリでは初となるチャット機能の試用なども始まっている。市場が拡大する中で、今後もこうしたサービスの進化は続くだろう。

 また、フリマアプリというのは、単なる物の売買というよりは、自分の想い入れのある品を通じて、コミュニケーションを取る場であるとも言える。そうしたフリマアプリの台頭は、消費者の購買心理も変えつつある。今後は、エンドユーザーにこういった土台ができているということを認識しておくことが、EC店舗に必要になってくるのではないだろうか。

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