ECーCUBEで定期購入ができる!プラグイン開発元を取材

福島 れい [PR]

毛塚社長 アイピーロジック株式会社 代表取締役 毛塚 傑氏

 化粧品や健康食品、水などをはじめとする定期購入商品を販売するにあたり、こんな悩みはないだろうか?「オリジナリティのあるECサイトを作りたいが、コストがかかりすぎてできない。」そう、これまで定期購入を専門とするASPカートはあっても、ECパッケージはなかったのだ。そんな中、先日アイピーロジック株式会社 (以下、アイピーロジック)より、EC-CUBE向けプラグインとして「定期購入機能」の提供開始が発表された。今回は、アイピーロジック株式会社 代表取締役 毛塚 傑氏を取材、リピート通販の広がる可能性について伺った。

ASPでもフルスクラッチでもない「定期購入向けECパッケージ」

 数多くのプラグインが提供されているEC-CUBE。そんなECーCUBEに新たなプラグインが追加!と言っても驚かれる方は多くないかもしれない。しかし、「EC-CUBEで定期購入ECサイトを構築できるようになった!」と聞くとどうだろう?もしかすると、待ち望んでいたという方もいるかもしれない。なぜなら、これまで定期購入ECサイトやリピート通販においては、ASPカートか、フルスクラッチで開発するかの2択で、ECパッケージを利用し、程ほどの予算でオリジナリティのあるECサイトを構築するという選択肢はなかったのだ。

 もちろんASPカートには、リピート通販に特化したものが複数あり、不自由なくECサイトを運営できる上に、テンプレートなども豊富な場合が多い。しかし自社独自の仕組みや取り組みはどうしても反映しにくいという方もいらっしゃるだろう。そんな時、この度提供が開始されたEC-CUBE向け定期購入プラグインを活用し、EC-CUBEでの独自サイトの構築に踏み出すという手段が新たに登場したのだ。これは先日、機能追加があった「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能を活用し、アイピーロジックが開発したプラグインによるものである。

「Amazonログイン&ペイメント定期購入プラグイン」5つの機能

 まずは「Amazonログイン&ペイメント定期購入プラグイン」の具体的な機能を見ていこう。大きく5つの機能がある。

1, Amazonログイン&ペイメントで自動引き落としができる
 定期購入のサイクルに合わせて、自動的にEC-CUBEの受注情報を作成し、Amazonログイン&ペイメントに登録されたクレジットカードで決済ができる。EC-CUBEが標準対応しているのは、都度購入のみであり、このプラグインができるまでは、定期購入機能の開発に時間もコストもかかっていたことを考えると革命的だ。

2, お客様のマイページから定期購入の設定変更ができる
 定期購入の頻度など、お客様の都合で購入条件に変更があった場合、その度に電話で問い合わせたり、メールが必要となるとそれらに手間に感じるお客様も多い。「Amazonログイン&ペイメント定期購入プラグイン」では、以下の項目の変更をマイページから柔軟に変更可能で、リピート率の向上や、EC事業者の手間も削減できる。

 ・定期決済用クレジットカードの変更
 ・お届け先住所の変更
 ・次回お届け予定日、お届け時間の変更
 ・お届け商品の数量変更
 ・定期購入サイクルの変更
 ・休止・解約・1回スキップの設定

3, EC-CUBEの管理画面上で定期購入の処理ができる
 EC-CUBEの管理画面上に「定期管理」のメニューが追加され、定期購入に関するすべての処理がEC-CUBEの管理画面上で完結する。複数の管理画面を使い分ける必要はなく、タブで簡単に管理画面を変更できるため、作業時間を削減できる他、対応漏れなどのヒューマンエラーも発生しにくい。

4, 定期購入の回数に応じた割引が設定できる
 定期購入の回数別に割引設定ができ、「初回購入限定 半額」等のキャンペーンや、長年のリピーターに対して割引を行うなどの施策を行う場合にも、クリックだけで簡単に設定できる仕組みになっている。

5, 定期購入のサイクルが柔軟に設定できる
 定期購入のサイクルは、「毎月○日」「○日ごと」「○週間ごと」「○か月ごと」と4種類を自由に組み合わせて登録できるようになっている。

リピート通販に起こる革命、プラグインの価値とは?

リピート通販に起こる革命、プラグインの価値とは?

 毛塚さんは「標準機能では、都度購入のみに対応しているEC-CUBEを、定期購入向けECサイトとして活用できるようになったこと、そのもののインパクトは大きい。」と語る。なんとプラグインを使用せず、定期購入機能を開発すると、その開発費だけで200~300万円は必要になるのだという。また開発するには、運用面を含めて一から要件定義を始める必要があり、あまりにハードルが高いのだ。そのため、EC-CUBE上で定期購入の注文を受け付け、2回目以降の注文処理についてはスタッフが手作業で行っていたというEC事業者も少なくない。ここに定期購入向けECパッケージとしてEC-CUBEが利用できるようになったことは、単品通販を行うEC事業者にとって革命と言っても過言ではないだろう。

 さらに、毛塚さんは「都度購入に比べ、購入のハードルが高い定期購入において、Amazonログイン&ペイメントの安心感が購入の後押しをしてくれる可能性は十分にあるでしょう。」と述べる。EC事業者からすれば、初回から継続して購入してもらいLTVを高めるのが理想だ。しかし、お客様からすれば、はじめて購入するECサイトにおいて長期的な購入契約を結ぶのは、どうしても不安がある。そんな時、決済手段がAmazonログイン&ペイメントというだけで、お客様の不安は軽減され、購入につながるというケースもあるのだ。

 アイピーロジックでは、すでに「Amazonログイン&ペイメント定期購入プラグイン」の導入が決まったECサイトもあるということで、定期購入・リピート通販の在り方に大きな変化をもたらす予感がする。リピート通販がさらに盛り上がってくるのではないだろうか。

 なお、プラグインの導入や定期購入向けECサイトの構築には、プラグインを開発したアイピーロジックが、サポートまでしっかり力になってくれる。ぜひ問い合わせてみてほしい。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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