楽天SOY5年連続受賞の秘訣とは?愛されるアパレル店舗に

ECのミカタ編集部

右:株式会社mighty 取締役 バイヤー 水戸 健晴氏
左:株式会社mighty ディレクター WEB事業部リーダー 新規事業部 飯阪 朋美氏

 ECが普及するにつれて、今まで実店舗で販売されてきた商品がECサイトで購入されており、アパレル商品も例外ではない。しかしアパレルは課題もあるのが現状で、実際にサイズや色味、素材感を見ることができないため、消費者にとって不安が残る。そして、こういった課題につまずくECサイトも増えているのだ。

 しかし、そんな中で女性向けアパレルECサイトのオシャレウォーカーは、5年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞している。多くのECサイトが問題を抱える中で、オシャレウォーカーはなぜ伸びているのだろうか?株式会社mighty 取締役 バイヤー 水戸 健晴氏とディレクター WEB事業部リーダー 新規事業部 飯阪 朋美氏にお話を伺った。

楽天SOY5年連続受賞のオシャレウォーカーとは?

 「自分たちが販売する服を着たお客様の日常を、輝くものにしたい。」 

 この想いを胸に、日々お客様へアパレル商品を販売するECサイトがある。それが、20代~40代の女性をメインターゲットにした「オシャレウォーカー」だ。現在、楽天市場を始めとして7つのモールへと出店し、規模を拡大している。

 2007年に初めて楽天市場へと出店してから10年間、多くの試行錯誤を繰り返してきた。その結果、現在はリピーターが約9割を占め、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーも5年連続で受賞している。2015年には、楽天総合売上でも9位入賞を果たしており、多くのファンを獲得している人気のショップだ。今、アパレルECは多くの問題を抱える中で、なぜオシャレウォーカーはたくさんの支持を得ているのだろうか。

 アパレルECが抱える問題の中に、自分が着れるサイズか実際に着て確かめられないというものがある。実際に、こういった不便さを感じた方もいるのではないだろうか。しかしオシャレウォーカーでは、サイズ別にスタッフが着用感を正直に書いてお客様に説明している。そのため、ユーザーはサイズに悩むことなく安心して購入することができるのだ。

 また、アパレル商品は日用品と違って、購入される頻度が少ない。そうすると、サイトへ訪れる回数が減り、購入される可能性も低くなってしまう。しかしオシャレウォーカーは、お客様が頻繁にショップを覗きに来る楽しみを提供するため、毎日新作商品を販売している。

 「弊社は創業当時から、お客様に服を通して“わくわく”する気持ちや日常の楽しさを伝えていきたいと思っております。『オシャレって楽しい』とオシャレウォーカーを通して感じていただきたい。そのために、毎日新作を掲載して、お客様の日常にスパイスを提供しています。」と飯阪氏は言う。

譲れない信念は商品へのこだわり

譲れない信念は商品へのこだわりオシャレウォーカー 楽天市場店

 オシャレウォーカーは、服によってユーザーの日常を輝くものにするために、様々な取り組みを行っている。しかしその根本にあるのは、商品へのこだわりだった。

 「私たちが一番大切にしているのは、“よりよい”商品を作り続けることです。そして妥協せずに、今までの自分たちを超え続けること。そうすることで、やがてお客様の日常を輝かせることに繋がり、その想いが商品を通してお客様へと届くと信じています。」と水戸氏は語る。

 オシャレウォーカーには社内にデザイナーがいて、商品企画を一から行うという。そして完成した商品を主役にしてコーディネートを組み、カメラマンが撮影。撮影した写真をキャッチコピーとともにサイトへ掲載する。こういった段階一つ一つの中で意思疎通をしっかりと行い、商品へのこだわりやコンセプトを表現するようにしている。その工程を怠らないことによって、商品のこだわりをユーザーへと伝え、服を着た日常が輝くものへと変わっていくのだ。

 また、社員は自社の服を着用して出社することが決められている。実際に自分たちで着てみることで、一人一人がユーザー目線でいることができ、日々商品をブラッシュアップしているのだ。こういった社内のルールも、“よりよい”商品を作り続ける秘訣なのだろう。

 「ライバルを見るのではなく、過去の自分たちを見つめ、オシャレウォーカーのレベルを常に更新する必要があります。そう、お客様の期待を超え続けられるように。そのために、商品に対して妥協は一切せず、“よりよい”商品を作り続けるのです。」と飯阪氏は言う。

 “よりよい”商品を作り続けるというと、言葉では簡単に聞こえるかもしれない。しかし、目標を掲げて達成していく限り、ハードルは上がり続けるのだ。その日々高くなるハードルを越え続けてきたからこそ、今のオシャレウォーカーがあるのではないだろうか。

今後は「スマホの中のクローゼット」のような存在になる

 多くのファンの心を掴んでいるオシャレウォーカー。当ショップが商品に込める想いは、ユーザーにしっかりと届いていた。それがわかるのは、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーの投票コメントだ。

 「『洋服から熱い想いが伝わってきます。』といった内容の長文コメントをいただいたこともあります。そういったコメントを見ると、さらにお客様に喜んでいただける商品を作っていこう、そんな気持ちになりますね。」と水戸氏は語る。

 また、他にも『自宅のクローゼットは、オシャレウォーカーの服がほとんどです。』というコメントもあったという。水戸氏はそれに対して「今後は、お客様のスマートフォンの中の“クローゼット”になりたいと考えています。ただのアパレルECサイトではなく、服を通したライフスタイルの提案をしたり、コーディネートが決まらない時にオシャレウォーカーを参考にするといった、お客様にとって身近な存在になりたいのです。」と語る。

 商品に一切妥協をせず、ユーザーにこだわり抜いた服を販売してきたオシャレウォーカー。その地道な努力が、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを5年連続で獲得したり、楽天総合売上ランキング入賞などといった結果につながってきたのではないだろうか。そして、これからも服を着たユーザーが輝く未来を作り上げるのだろう。

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