アパレルECの新選択?一体で全サイズ対応、ロボット・マネキン「i.Dummy(アイ・ダミー)」

ECのミカタ編集部

アパレルECの弱点としてよく挙げられることの1つが「試着ができない」という点だ。この弱点を補うべく、個人情報やAIを活用した様々なツールやサービスが登場しているが、これまでとは全く違う角度からの方法も登場している。それがロボット・マネキン「i.Dummy(アイ・ダミー)」だ。

i.Dummyは、サイズデータを入力することで、数秒であらゆる体型に調整できるマネキンだ。これにより、本人が試着せずとも、気になる服を実際に身につけた際にどういう風になるかを見ることができる。i.Dummyは、すでにアパレルメーカーなどで活用されているが、今後、アパレルECにおいても、ハイブランド商品や優良顧客へのサービスとして活用が期待されている。

そんなi.Dummyの開発背景や今後の展開について、i.Dummyを開発したWinswin(ウィンズウィン)社の胡暁恩さんにお話を伺った。

マネキンの問題解決から生まれたi.Dummy

 i.Dummyを開発したWinswin(ウィンズウィン)社は、香港に本社を置くロボット・マネキン会社だ。同社は、機械工学、プロトタイピングから、エレクトロニクスやロボット工学、ソフトウェア、モーターまで、各分野の専門家が集まったプロのエンジニアたちにより構成されている。そしてこのWinswin社を率いるのが、アラン・チャン(Allan Chan)博士だ。


 Winswin社におけるi.Dummy開発のきっかけについて、胡さんは次のように語る。「博士は、14年以上、ファッションやマニュファクチャー、そこに携わる人々への教育に携わってきました。その中で、いかに実際のサイズに合ったプロダクトを作るかというのは、長らく課題でした。従来のマネキンでは解決できなかったその課題を、解決するために作られたのがi.Dummyです」。

 i.Dummy開発にあたってはまず、世界中から1,000以上の人体測定データや、「3Dボディスキャナー」による実際に身体の寸法データが集められた。それを基に、i.Dummyの基本のボディスケールとサイズが作られている。そしてここに再現したいサイズデータを送ることで、i.Dummyの部位ごとのパーツが動き、調整される。サイズ送信は、PCにソフトウェアをダウンロードし、USBでつなげるだけで可能だ。



 必要なデータは全部で7点で、以下の通り。サイズは登録できるので、一度登録してしまえば、その後再度送る必要はなく、またデータを蓄積して活用することで、製品やサービスの質を向上していくこともできる。

・水平な採寸
1. バスト / 胸囲(最大バスト / 胸囲)
2. 胴囲(最小の胴囲)
3. 腰囲(最大の腰囲)
4. 大腿囲(最大の大腿囲)

・垂直な採寸
5. 首の後ろからウエストまで
6. 股下(股から足首まで)
7. 股上(ウエストから股まで)

アパレルECの試着問題を解決する可能性は?

 「i.Dummyは現在、アメリカや東南アジア、中国で活用されています。さらに、日本での商用利用や、ECにおける活用もこれから進めていきたいと考えています」と胡さん。

 ECでi.Dummyを活用できれば、「試着ができない」というECの問題を解決することができる。自分もしくはその服を着る人の体型とほぼ同じ体型を再現し、その服を着ることでどのような感じになるのか、購入する前にネット上で確認できるというのは、アパレルECにおける大きな進歩になるのではないだろうか。

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