ファンケルが「置き配」利用者に期間限定でポイント付与 2024年度には38%の「置き配」受注率を目指し取り組みを進める

ECのミカタ編集部

再配達なしの「置き配」利用者にポイント付与

株式会社ファンケル(以下:ファンケル)は2024年1月下旬〜2月末の期間限定で、通信販売の注文時に不在・在宅にかかわらず「置き配」を選択した顧客に対し、自社での買い物に活用できるポイントを付与する施策を実施する。

置き配1回あたり10ポイントを付与する

ファンケルは1997年から「置き場所指定お届けサービス(置き配)」を導入してきた。

今回、再配達防止によるドライバーの皆様の負担軽減を図るため、「置き配」を選択する顧客に対し、「1回当たり10ポイント」のファンケルポイントを2024年1月下旬〜2月末の期間限定で付与する。

ファンケルでは2023年4月〜9月の受注件数のうち、約3分の1の注文で「置き配」が利用されているという。そのうち、置き場所間違いなどの問題発生率は0.002%と低く、顧客と運送会社、ファンケルともに有益かつ利便性の高いサービスとして発展を続けている。

取り組み結果は今後の社会実装の参考に

ファンケルは置き配へのポイント付与サービス実施について、以下のようにコメントしている。

「当社は『正義感を持って世の中の『不』を解消しよう』という創業理念、化粧品・健康食品の通販のパイオニアとしての責務のもと、『置き配』のさらなる推進によるドライバーの皆さまへの負担軽減が必要であると考え、当社独自の置き配利用者へのポイント還元サービスを実施することとしました。取り組みの結果は、公益社団法人日本通信販売協会などに報告し、社会実装の参考としていただく考えです」。

2024年度には38%の「置き配」受注率を目指す

政府は2023年10月6日に閣僚会議を開き、「物流2024年問題」に関して「物流革新緊急パッケージ」を緊急対策としてまとめた。今後は政府主導による「置き配」のポイント還元の実証実験を行う予定となっており、ファンケルの取り組みはこれらに先駆けたものになるといえるだろう。

ファンケルは今後、以下3点に対する取り組みを進めるとしている。

◆「置き配」を推進し2024年度には38%の受注率を目指す
◆環境対応を目的として顧客に届ける荷物に同梱する「お届け明細書」の不要率を高める
◆複数回の注文をまとめて配送する「おまとめ配送」を推奨し配達回数を減らす

現在、置き配での問題発生率は0.002%と非常に低く、信頼度の高いサービスとして利用者に認知されているといえる。今回のポイント施策によって、より幅広い顧客が置き配の利便性、安心感に気がつくはずだ。「置き配」から物流業界の改善を進めるファンケルの動向に注目したい。


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