11月11日「独身の日」結果発表!日本が堂々の1位に

伊藤 愛沙美

先週の金曜日11月11日は「独身の日」。中国はもちろん日本でもEC業界が多いに盛り上がる1日となったが、最終的にどのくらいの売上になったのだろうか。

全体の約82%がモバイルから購入

 アリババグループが主催する「2016 11.11 Global Shopping Festival」は11月11日0時よりスタートし、24時間で流通総額は1,207億元、前年比約32%増の過去最高記録を達成した。モバイル端末経由の流通総額は約989億元であり、全体の約82%を占めた。また、総オーダー数は6.57億回、決済取引数は10億回でいずれも過去最高記録となった。

 Tmall全体としては、今年はアパレルやコスメ、電化製品、スマートフォン、食品のカテゴリーで高い流通額を記録した。特に電化製品カテゴリーはイベント開始直後2時間で、2,000社のブランドが昨年の「11.11 Global Shopping Festival」の売上を更新した。

 また、Tmallに出店している94ブランドが1億元以上の売上げを突破しており、その中でも日本のユニクロは開始後2分53秒で1億元を突破し、今年最速で1億元を突破したブランドとなった。さらに、越境ECにおける国別流通総額では、昨年2位だった日本が昨年1位のアメリカを抑え、今年の1位を獲得した。日本の人気ブランドは以下の通りだ。

【日本の人気ブランド】
1位:ユニクロ
2位:パナソニック
3位:シャープ
4位:ソニー
5位:SK-Ⅱ

20年後にはネット上に新たな経済圏が完成する予定

アリババグループ会長 ジャック・マー氏

 アリババグループ会長のジャック・マー氏は以下のように感想を述べた。
 「今年は、社内においても、対外的にも、流通総額の数字を追い求めることを目標としておらず、いかに良質でエンターテインメント性のあるショッピング体験を提供するかということに注力をしてきました。今年の順調な数字の伸びは、昨年より様々な面で進化を遂げた成果であり、中国の内需の力です。」

 さらに今後、新しい経済圏を作り上げていくことを目指し、20年後にはネット上に新たな経済圏が完成、全世界の若者や中小企業がネットインフラと新たな経済インフラで国境を超えた販売や消費が行える未来を実現させたいと、抱負を語った。

様々なイベント実施、前例のない高い参加意欲を示した

CEO ダニエル・チャン氏

 今年の「2016 11.11 Global Shopping Festival」は、イベント開始前から様々なプロモーションを実施してきた。10月23日に上海で8時間にも渡り開催された、リアルタイムで商品購入が可能なファッションショーや600社以上のグローバルブランドが参加したライブストリーミング、店舗と連動したO2OのARゲーム。マツモトキヨシなど、日本企業も参加した世界初のVRショッピング体験サービス「Buy+」、そして11月10日に行われたカウントダウンイベントに至るまで、全てのプロモーションが企業と顧客の距離を近付けることに貢献した。

 イベントの最後に登場したCEOのダニエル・チャン氏は以下のように話した。
 「今年の独身の日はエンターテインメント、ビジネス、インタラクティブ、エンゲージメントが融合された未来の小売りのモデルとなる事例です。キックオフイベントから、10日のカウントダウンイベント、そしてこの24時間のglobal shopping festival自体に対し、参加企業と消費者は、前例のない高い参加意欲を示してきました。」

 また、今後は、インターネット業界と伝統的なビジネスを営む企業が協力することで化学反応を生み、顧客に更に価値のある体験を提供することを目指していくそうだ。最後にダニエル・チャン氏は以下のように話してイベントを締めくくった。

 「わたしたちは、小売業界を再構築する道を歩んでいますが、完成までは、未だ遠い道のりです。数年後に降り向かえば、今年の独身の日は、新しい小売り体系のスタート地であったと振り返ることでしょう。」

越境ECでも“おもてなし”を忘れずに

【「2016 11.11 Global Shopping Festival」ハイライト】
・国際ブランド購入消費者の全体比率:37%
・国際ブランドの流通総額に占める割合:27%
・取引が成立した国際ブランドの数:14,943
・取引が行われた国と地域の数:235
・越境EC売り上げ:1位日本、2位アメリカ、3位韓国、4位オーストラリア、5位ドイツ
・アメリカの人気ブランド:1位Apple、2位Nike、3位New Balance、4位Playboy、5位Skechers
・欧州の人気ブランド:1位Siemens、2位Philips、3位Adidas、4位Jack Jones、5位Only
・オーストラリアとニュージーランドの人気ブランド:1位Jeanswest、2位UGG、3位Swisse、4位Macro、5位Blackmores

 今年の「独身の日」は、昨年以上に盛り上がりを見せた。特に越境EC売り上げでは日本が初の1位を獲得した。これにより、日本の商品の知名度の高さ、国を越えての人気が証明されたと言える。この結果を受け、越境ECに進出するEC店舗も増えていくことだろう。

記者プロフィール

伊藤 愛沙美

中学生に観た「未来予想図~アイシテルのサイン」の松下奈緒さんが演じる編集者に憧れ、編集者を目指すようになった。
webライターや編集アシスタントの経験をし、ますますライターや編集の仕事が好きに!
多くの人の心に届くような記事を書くことが目標!
最近執筆したお気に入りの記事は「EC店舗の売上高が10億円に達するための道のり(https://goo.gl/vezBBv)」、「千趣会の新ブランド「kusu kusu works」が志すもの(https://goo.gl/5DVncC)」です!

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