堅実な若者の消費行動、重視することは「価格」【静岡県調べ】

ECのミカタ編集部

静岡県では、消費者教育推進事業の一環として、県内在住の若者(18~39歳)を対象にアンケート及びインタビューを実施した。本調査で明らかとなった「若者の消費行動」をまとめていく。

お金の使い道、意外にも「貯金」が5割超

 アンケート調査の結果によると、「お金の使い道」で最も多かった回答は、「貯金(54.8%)」と「買い物(54.2%)」であった。次いで、「趣味・習い事(42.5%)」「旅行(27.1%)」「交際費(17.3%)」と続いた。男女別にすると、男性は「趣味・習い事(53.6%)」「金融商品による資産運用〈貯金除く〉(12.9%)」の割合が女性よりも高かった。一方、女性は「買い物(61.1%)」「美容(18.3%)」の項目が高くなっていた。

 「消費行動」の際に重視していることに関して、「価格」が90.3%と最も多かった。次いで、「品質(65.6%)」「見た目(27.2%)」「評判(22.6%)」「ブランド・メーカー(22.2%)」と続いた。年代別にすると、「見た目」「評判」は18~29歳の比率が高いことに対し、「品質」「素材」は30代の比率が高い傾向にある。

商品選択時に気にすることは“使用者のメリット”

 インタビュー調査の結果によると、消費するものを「食品等」に限定した場合の選択ポイントとして、「国産品かどうか」「新鮮さ」「カロリー」、「子供の使う製品」では「安全性」が挙がった。

 いずれにしても、商品選択時には“自身や使用者のメリット”が重要と考えており、“購買行動の与える社会的影響”としての「環境(1.3%)」や「社会貢献(0.8%)」などを重視している人はほとんど居ない現状であった。

 今回の調査で、ほとんどの人が消費行動の際に「価格」を重視していることが明らかとなった。もちろん、価格を低く設定すれば確実に売れるということではないが、可能性は高いだろう。特に、今回の調査対象の世代は、お金の使い道に「貯金」を回答する人が多かった。意外にも堅実な若者が多く、慎重にお金を使っている様子が分かる。それを踏まえながら、商品の価格設定をすると売れる可能性が一層高まることだろう。

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