約9割がECを利用!平均購入金額は「2,000円~3,000円未満」【GMOリサーチ調べ】

ECのミカタ編集部

GMOリサーチ株式会社(以下、GMOリサーチ)は、GMOリサーチが提携する日本のモニターを対象に「ネットショッピングに関する実態調査」を実施した。

男性は「家電・家具」、女性は「衣料品・下着」

男性は「家電・家具」、女性は「衣料品・下着」

 調査結果によると、男女共に約9割(男性:87.3%、女性:91.4%)がネットショッピングを利用していた。ネットショッピングを利用する理由に関して、男性は「安い商品が多い」(60.4%)、「24時間いつでも購入できる」(54.9%)、「品揃えが豊富」(48.3%)が上位に挙がった。一方、女性は「24時間いつでも購入できる」(68.2%)、「出かけなくてよい」(54.4%)、「ポイントが貯まり、お得」(54.2%)と続いた。

 よく購入する商品類では、「家電・家具」(男性:41.0%、女性:14.5%)で、男性が女性を26.5ポイントも上回った。また、「衣料品・下着」(男性:20.3%、女性:37.5%)については、女性が男性を17.2ポイント上回る結果となった。

 ネットショッピング1回あたりの平均購入金額は、男女共に「2,000円~4,000円未満」(男性:37.4%、女性:44.7%)が最多となり、次いで「4,000円~6,000円未満」(男性:24.6%、女性:27.2%)が続いた。なお、「10,000円以上」(男性:6.6%、女性:3.3%)は少数に留まり、家電・家具を購入することの多い男性においても、10,000円に満たない比較的小さな金額の買い物が多いことが判明した。

今後もECの利用意向は男女共に高い

今後もECの利用意向は男女共に高い

 送料の高さやセキュリティ面の不安に関して、「情報が多すぎる」(男性:20.7%、女性:35.7%)と男女共に2~3割が不安を感じていた。また、「探している商品が見つからない・見つけにくい」(男性:17.8%、女性:25.2%)という回答も約2割に上っていた。この結果から、情報の過剰/不足により、商品購入を迷ったり、欲しい商品を見つけられなかったりといった不満を感じる人が一定存在しており、ネットショップ側の機会損失に繋がっていることが考えられる。

 今後の利用意向については、「今後も利用が増えると思う」と「今後も利用状況は変わらない」という回答を合わせると、男性が97.7%、女性が98.4%となり、利用意向がある人が多いことが明らかとなった。

ECを利用しない理由「現物を確かめたい」

ECを利用しない理由「現物を確かめたい」

 一方、ネットショッピング非利用者に理由を問うと、男女共に「現物を確かめたい」(男性:50.0%、女性:60.5%)という回答が突出する結果となった。次いで、「セキュリティが不安」(男性:14.1%、女性:25.6%)、「お金(配達料金など)がかかる」(男性:14.1%、女性:20.9%)と続いた。

 また、「その他」(男性:29.7%、女性:16.3%)を除き、全ての項目(理由)において女性の数値が高いことから、女性の方がネットショッピングに様々な不安や不満を感じ、利用の障壁になっていることが分かる。

 今後の利用意向は、男女共に約8割が「今後も利用しない」(男性:78.1%、女性:83.7%)と回答しており、非利用者は、特別な施策や事情がない限りネットショッピングを利用しない人が多い結果となった。
 
 今回の調査で、やはり、「低価格」や「24時間いつでも買い物ができる」などネットショッピングを利用する際の利点となっていることが見えてきた。その一方、セキュリティ面などで不安を感じる人や、商品を見つけるまでの手間をマイナスに感じている人も存在した。こういった部分を配慮することで、店舗としての信頼や買い物のしやすさに繋がることだろう。

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