ニフティが「Rtoaster」導入、データ運用で確かな効果を実感

ECのミカタ編集部

株式会社ブレインパッドは、ポータルサイト「@nifty」を運営するニフティ株式会社に、「Rtoaster(アールトースター)」というデータマネージメントプラットフォームを活用し、社内に散在する各種データの統合と、データに基づく多彩なアクションを実現するマーケティング基盤を構築したことを発表した。

 ニフティは、「@nifty」のブランド名で、ブロードバンド接続サービス、ニュースなどのコンテンツ配信・ポータルサイト運営などを行っている。ニフティにはこれらのサービスを通じて、顧客属性データやウェブサイト閲覧履歴、有料コンテンツの購入履歴などの膨大なデータが蓄積されている。

 しかし、そのデータは事業別に個別管理され有効活用できておらず、全社が保有するデータを統合し、デジタルマーケティングに有効活用するためのマーケティング基盤の構築が必要との課題意識があったという。

プライベートデータマネージメントプラットフォーム「Rtoaster」の導入経緯

プライベートデータマネージメントプラットフォーム「Rtoaster」の導入経緯

 これらの課題を解決し、顧客一人ひとりに最適なコンテンツを提供し売上向上につなげるために、プライベートデータマネージメントプラットフォーム「Rtoaster」の導入が決定した。他社製品に比べ、既存システムとの柔軟な連携ができ、複雑な初期設定が不要で、導入直後からすぐにアクションを開始できる。

 また、社内で散在しているデータの統合が可能なだけでなく、一人ひとりの特性や趣味・嗜好の把握、その結果に基づく多彩なマーケティングアクションを同一の基盤上で実行できるという点などが導入に至った大きな理由だ。

 ニフティでは、「Rtoaster」導入から短期間で、「@nifty」上で販売される占いなどのコンテンツの利用促進を、顧客属性や興味にあわせてレコメンド(推奨)した結果、コンテンツのクリック率(CTR)が最大で従来の約4倍、コンバージョン率(CVR)が約2.3倍、売上が約10%増になるなど、目覚ましい効果が出ているという。

データは活用されてこそ。デジタルマーケティングを効果的に

 「Rtoaster」はデータの蓄積・管理から、スマートフォンアプリ/ウェブサイト/デジタル広告/メールなどの多様な顧客接点におけるパーソナライズアプローチ、行動ターゲティング/レコメンドといったアクションまで、デジタルマーケティングを強力にサポートしてくれる。

 複数のチャネルを横断した最適な顧客コミュニケーションを高度かつ精緻に行うことが可能な、国内最大規模のプライベートデータマネージメントプラットフォームとして、250社以上のさまざまな企業が導入・活用しているという。どれだけたくさんのデータでも、集めるだけでは何の役にも立たない。うまく活かせてこそ初めて意味が生まれるのだ。

 「Rtoaster」はツールの提供に留まらず、豊富な経験を有するデジタルマーケティングコンサルタントによる導入・運用支援(要件定義からKPIの設計、施策の設計・実行、効果測定・改善案の提示)までをトータルで提供してくれるので、リソースがそこまで割けない会社でも安心だ。大切なデータは宝の持ち腐れになっていないだろうか。いま一度データ運用を見直す良い機会にしてみてほしい。

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