ソーシャルバイヤーの活動支援で、日本ー中国間の越境EC事業を強化【トレンドExpress】

ECのミカタ編集部

株式会社トレンドExpress(本社:東京都千代田区/代表:濱野智成、以下、トレンドExpress)は、中国最大級のCtoCコマースアプリ「微店」を展開する無線生活(北京)信息技術有限公司(本社:中国/CEO:王珂 以下、微店)のグループで、日本-中国間の越境EC事業を統括する上海趣买信息技术有限公司(本社:中国上海市宝山区/CEO:胡志栄 以下、ppbuyer)との業務提携を強化し、2019年5月から、共同開発したソーシャルバイヤーの活動支援アプリ「World X」を本格展開する。

新EC法施行!日本ー中国の越境ECを加速させる

2019年1月1日「電子商務法」、新EC法が施行された。

これによって中国EC市場全体が健全化にむかう中、中国消費者からの日本商品への高い購買ニーズを背景に、多数の日本企業が中国ECモールへ出店し、越境ECを展開・強化する動きが見られるようになった。

トレンドExpressは、以前よりソーシャルビッグデータ分析によるマーケティング支援を強みとしており、中国市場での商品づくりやSNS活用にソーシャルバイヤーの力が必要不可欠であることを把握していた。

ソーシャルバイヤーとは、日本国内で個人で商品を購入し、「WeChat(微信)」などのSNSを利用したクチコミ投稿によって商品を販売する人々の総称だ。
2014年ごとの「爆買いブーム」の火付け役ともいわれている。

トレンドExpressは、昨年からppbuyerと共にソーシャルバイヤーを活用したプロモーションやイベントをおこない、日本商品の認知や売上の拡大を支援してきた。

同時に、日本商品を積極的に売買するソーシャルバイヤーを増やすために、バイヤー活動を支援するアプリ「World X」(ワールドエックス)のβ版を開発。
今回、その正式版がリリースされることになった。

「World X」概要

「World X」の主な特徴は以下の2つ。

1)企業との結びつきを高めるキャンペーン・イベントを実施し、ソーシャルバイヤーの活動モチベーションを上げる
アプリの利用頻度に応じて、仕入れ価格の割引や各種特典の提供、企業関係者と直接コミュニケーションできる機会を創出するイベントへの招待を実施する。
ソーシャルバイヤーの活動モチベーションをあげることで、商品に関するクチコミの拡大、販売促進を図る目的だ。

2)中国語で情報提供、商品価格は市場競争力のある仕入れ価格を提示
ソーシャルバイヤーが自身の顧客に対して迅速に販売活動ができるよう、商品に関する詳細情報を中国語で発信する。
アプリ内商品の価格は、市場競争力のある仕入れ価格で提供する。

消費者とバイヤーと企業をつなぐ要!「越境ECX」

消費者とバイヤーと企業をつなぐ要!「越境ECX」

「World X」には、原則としてトレンドExpressの越境ECサービス「越境ECX(クロス)」に契約している企業の商品を掲載している。

「越境ECX」は、トレンドExpressが展開する越境ECサービスだ。
2018年4月に「微店」と日中間の越境EC事業について業務提携契約を締結し、トレンドExpressの有する中国のソーシャルビッグデータ分析とソーシャルバイヤーの販売力とを活かした。

「越境ECX」のスキームを通じて販売された商品は、トレンドExpressから中国の消費者に直送されるため、消費者にとっては必ず本物が手に入るという安心感があり、日本企業にとっても日本国内の在庫切れリスクを低減できるというメリットがある。

さらにはキャンペーンやイベントなどを通じて、ソーシャルバイヤーに対し商品認知や理解促進を図る。
ソーシャルバイヤーによるSNS発信を促し、より効果的にソーシャルバイヤーが抱える中国顧客に情報提供することが可能だ。

トレンドExpressは、「越境ECX」のスキームに「World X」を組み込むことで、さらなるビッグデータを取得し、今後のマーケティング支援に活かしていく所存だ。

越境ECで中国という巨大なマーケットにアプローチを

ソーシャルバイヤーは、1人あたり数百人の顧客を抱えていると言われている。

世界最大の人口を抱える中国は巨大なマーケットであるからこそ、より効果的に消費者に情報を提供することが購買につながる。

トレンドExpressと各社の連携、ソーシャルバイヤーの活用は、今後中国市場をターゲットとしていく上で重要なカギとなるだろう。

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