Repro、Webとアプリを横断したコミュニケーションを実現する「シナリオ」機能の提供を開始

ECのミカタ編集部

プロの知見とノーコードツールによりWebとアプリの収益最大化を支援するRepro株式会社は、CE(カスタマーエンゲージメント)プラットフォーム「Repro」でWebとアプリを横断したカスタマージャーニーを実現するコミュニケーションが可能となる「シナリオ(β版)」機能の提供を開始したと発表した。

求められる「線」での1to1コミュニケーション

近年のデジタルシフトの加速から、企業活動においてデジタルマーケティングの重要性が増している。同社による売上規模100億円以上の企業を対象とした調査では、すでに5割以上の企業がデジタルチャネルからの売上拡大を目的に、デジタル接客ツールを導入しているとの結果も出ている。

このように、デジタル接客ツールの導入が一般化していくことに伴い、これまで実現可能であった顧客の状態に合わせた「点」での1to1コミュニケーションに加え、顧客の行動に合わせた「線」での1to1コミュニケーションが求められるようになっている。

ユーザーの行動に合わせたシナリオ設計が可能に

ユーザーの行動に合わせたシナリオ設計が可能に

今回提供を開始した「シナリオ(β版)」では、ユーザーの異なる行動に合わせてコミュニケーションシナリオを設計し、管理・運用することが可能となる。

具体的には、商品購入などのテーマと想定されるユーザーの行動に応じ、Webメッセージ、アプリ内メッセージ、プッシュ通知、メール(今秋対応予定)の配信タイミングと内容を出し分けることができる。Webとアプリを横断したシナリオ設計も可能で、カスタマージャーニーに応じたコミュニケーションが実現できる。

「シナリオ(β版)」の活用例

「シナリオ(β版)」の活用例

以下のような活用例をはじめ、あらゆるサービスで活用できる。メールへの対応は今秋を予定しており、今後その他の機能アップデートも予定しているという。

・ECアプリ「カゴ落ち対策」シナリオ
商品をカートに入れたが決済に至っていないユーザーに購入を促進するシナリオ。プッシュ通知でクーポンを利用して購入ができる旨を伝え、再訪したユーザーにはクーポンを利用しスムーズに決済に進めるよう、決済画面に遷移できるリンクを付けたメッセージを表示させる。

・ECサイト、アプリ「お気に入り商品のリマインド」シナリオ
一定数以上の商品をお気に入りに登録しているユーザーに買い忘れがないかをメールでお知らせし、購入促進するシナリオ。メールの開封有無やアプリをダウンロードしているユーザーか否かで異なるコミュニケーションをとる。

・Webサイト、アプリ「クーポンの利用促進」シナリオ
クーポン配布キャンペーンの効果最大化を図るシナリオ。クーポンの取得条件を満たし、受領したユーザーにはクーポンが利用できるタイミングでメールを配信したり、サイトに再訪した際はメッセージでリマインドしたりして、利用促進をする。

・アプリ「プッシュ通知の許諾率向上」シナリオ
連続して一定日数以上利用しているがプッシュ通知を受け取っていないユーザーに、メッセージを使って通知を受け取ることによるメリットを訴求。通知の受け取り許可に進んだユーザーには、通知の頻度が調節可能である旨を伝え、自身に最適な頻度で受け取りができるよう設定画面に遷移させる。

デジタルマーケティングにおける「1to1コミュニケーション」の重要性が叫ばれているが、Webとアプリを横断した1to1コミュニケーションを独自に構築するのは非常に手間がかかる。

「シナリオ」機能の登場で、ユーザーの行動に応じて最適な方法でカゴ落ち対策やお気に入り商品のリマインドができるようになることで、コンバージョン率改善や再訪率向上につながりそうだ。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事